「イラン」タグアーカイブ

ホルムズ海峡波高し

◆イラン核合意後、何が起きたか イラン神権政治は、神の名において国家テロを行ういわゆる「ならず者国家」だ―。米国を牽引役に、中東の主要国はこのようなイラン観を堅持している。しかし、ノーベル平和賞大統領のオバマ氏が外交政策上の奇妙な「遺産」に拘泥し始めて、雲行きがおかしくなった。そして2015年7月の「核合意」によって、イランは79年革命以来科せられてきた経済封鎖のくびきから放たれることとなったのだ。その結果何が起きたかを見れば、「核合意離脱」というトランプ大統領の決断を一概に国際法違反の暴挙と決めつけることはできないことが分るだろう。シリアとイエメンにおけるサウジアラビアとイランの代理戦争が激化、サウジ首都リヤド … 続きを読む ホルムズ海峡波高し

人権無視の圧政vsテロリズム

◆アレッポ市民を「テロリスト」呼ばわり 写真展の無機質な白いホール。撃たれて仰向けに横たわるロシア大使の傍らで、拳銃を構えてアレッポの復讐を叫ぶ実行犯。一枚の報道写真が示すこの情景をテロと呼ばずして何と言おう。そしてその隣の記事は、「イラン大統領、シリア政府軍のアレッポの『テロリスト』に対する勝利を称賛」と伝えている。昨年末に閲覧したインターネットのアルジャジーラ・ニュースサイトの一コマである。ここで言う『テロリスト』とは、アサド政権の人権無視の圧政に対し、反乱を起こした反政府勢力のこと。その正義を信じ、イスラム教スンニ派である同胞の生存を賭けた戦いを応援している湾岸アラブ諸国は、ロシアやイランが彼らをこのように … 続きを読む 人権無視の圧政vsテロリズム

「平和」という呪い

◆「平和的デモ」の意味するもの 平和という言葉には呪いがかかっている。その好例を、戦乱に明け暮れる中東に見る。エジプトの「街頭民主主義」の主役であるデモを、主催者は「平和的」デモと呼ぶ。アラブの春が始まってかれこれ3年間になるが、今も続いているこの「市民運動」のおかげで観光客は戻らず、既に何度も破綻している国家経済を立て直す見通しは立たない。ここでいう「平和的」とは、凶器を持たず、暴動・略奪などをせず、ということらしい。また、治安部隊の攻撃を避けようと、意図的に乳児を抱えた女性らを行進の列に加えている。当局側が実力行使した場合、「平和的デモを武力で鎮圧した」と言いたいのである。しかし、現実には抗議行動側が重要な公 … 続きを読む 「平和」という呪い