アラビア語ビジネス

弊社の定期採用活動は終了しました。
来年春の採用予定は、9月30日ごろまでに決める予定です。
(注:登録通訳・翻訳者の募集、及び入社時期に拘らない正社員希望の方の募集は随時行ってまいります。)
就職活動をしている学生さんから質問を受けました。貴代表は新入社員に望む人物像として、「アラビア語ビジネスの世界で成功したいと強く願う人」を挙げているが、そもそも「アラビア語ビジネス」とは何か、と。
恥ずかしながら、私は返答に窮しました。そんなことがわかっていれば、苦しみの15年間はなかった、という思いも・・・。現在の小社の活動領域は公式サイトの表紙ページでご紹介している通りですが、それがやりたいことのすべてではないし、他方で、看板を上げながら未だ思うような成果を挙げられていない分野もあります。
私は、人と人のコミュニケーションということが、人間社会において如何に大切かつ難しいことか、ということを外交官の仕事を通じて痛感し、国際コミュニケーションの分野でプロフェッショナリズムを発揮できる仕事がしたいと思って会社を興しました。そのときの大それた考え方によれば、単なる語学屋でなく、より高次の分野で付加価値の高いサービスを自分は行えるはずで、万が一その仕事に失敗したときでも、通訳の技術があるから、飢え死にはしないだろう・・・などと考えていました。
しかし、役所を辞めた翌日から、「通訳して欲しい」、という依頼が止むことはなかったものの、それ以外の、より高次と(自分が)考えるコンサルティングなどの仕事は全く流行りませんでした。現在の、通訳者派遣を主力とする小社の活動領域はその結果出来上がったものなのです。
しかし今現在、私は小社の形を何ら後悔していません。苦闘の結果理解したことは、言葉はコミュニケーションの基本であり、「より付加価値の高い仕事」があるとすれば、それはしっかりとした基礎の上に存在するものだろうという、ごく当たり前のことでした。
弊社が生まれる前、日本にはアラビア語分野で信頼のおける通訳会社はありませんでした。全く存在していなかったのです。73年に石油危機でパニックとなり、国レベルでアラビア語学習の必要性が叫ばれたにも拘らず、また実際に多くの日本人がそれを学んだにも拘らず、弊社の誕生(94年)までにはなお20年、そしてその社会的認知までにはさらに10年、計30年の年月を要したのでした。
若い皆さんには、自らの頭で考え、自らリスクを計算した上で新領域を開拓していけるというバイタリティを期待したいと思います。