「アラビア語」タグアーカイブ

同時通訳(2) シャドウィング

同時通訳の訓練のひとつに、シャドウィングというものがあります。これは文字通り「影のようについて行く」わけで、耳に聞こえてくるステートメント(言葉)をそのまま口に出してみる訓練です。 あるひとが「今朝はとても寒かったけど、早起きして明治神宮に初詣に行ったの。境内の緑に朝日がきらきら輝いて、とてもすがすがしい気持ちになったわ。」と言ったとします。これを聞くや否や、「今朝はとても寒かったけど、早起きして…」といきなり真似したら相手は怒り出してしまうでしょう。そう、まさにオウム返しです。しかし、逐語通訳の場面を思い描いてみて下さい。通訳を介した会話というのは、必ず、同じことを2回(ただし別の言語で)繰り返すことによって成 … 続きを読む 同時通訳(2) シャドウィング

通「役者」、翻訳「家」(No.2)-同時通訳(1)

同時通訳について、皆さんはどのように感じておられるでしょうか。 子どもの頃、テレビでそれを初めて見たとき、そのような世界にまさかこの自分が足を踏み込むとは夢にも思いませんでしたし、第一に、それは人間技とは思えない、手の届かない高みにあるものでした。その後、通訳者になることを前提にアラビア語を習ったときにも、自分が、まさかそれをやるようになると考えたことはありませんでした。ましてや、そのための勉強をしたり、トレーニングをすることは皆無でした。反対に、言葉がわかるようになり、通訳の何たるかがわかるようになればなるほど、瞬時に言葉を置き替えていく同時通訳は、「マジック」のように思えたものです。 それは、通訳者の中でもひ … 続きを読む 通「役者」、翻訳「家」(No.2)-同時通訳(1)

放送通訳裏話

きのう、30日朝のNHK‐BSおはよう世界の仕事は、久しぶりに忙しかった。 6時台、7時台にキャスターが世界の主要ニュースを紹介していく、というのがこの番組の基本テーマである。アルジャジーラは、イラク戦争を契機に導入して以来、1、2年前までは常にこの番組の主役だった。 通訳者は、素材となるアルジャーラのニュースを全部聞いて要点をまとめておく。そして、キャスター、ディレクターとの協議で、その日に紹介すべきニュース項目を選ぶ。重要なニュースは、おはよう世界で取り上げることになる。これを現場用語で「切り出し」と呼んでいる。30日、わたしが「切り出した」のは「イラン大統領の再選を護憲評議会が再確認」、「米軍がイラク都市部 … 続きを読む 放送通訳裏話

アラビア語ビジネス

弊社の定期採用活動は終了しました。 来年春の採用予定は、9月30日ごろまでに決める予定です。 (注:登録通訳・翻訳者の募集、及び入社時期に拘らない正社員希望の方の募集は随時行ってまいります。) 就職活動をしている学生さんから質問を受けました。貴代表は新入社員に望む人物像として、「アラビア語ビジネスの世界で成功したいと強く願う人」を挙げているが、そもそも「アラビア語ビジネス」とは何か、と。 恥ずかしながら、私は返答に窮しました。そんなことがわかっていれば、苦しみの15年間はなかった、という思いも・・・。現在の小社の活動領域は公式サイトの表紙ページでご紹介している通りですが、それがやりたいことのすべてではないし、他方 … 続きを読む アラビア語ビジネス