エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月13日 (No.21074)

■ アルジェリアで民衆運動勃発後初の議会選が行われ、開票作業が始まる。大統領は「外国勢力が民主主義の確立を不快に思っているものの、我が国は正しい道を歩んでいる」と述べる ■ イラン核合意をめぐるウィーン協議再開。イラン外務次官は「今回の協議で合意に至るとは期待していない」と発言。EUは「合意された措置の実施方法をめぐり意見が対立」と明かす ■ タリバン、アフガニスタン国内の支配地域を拡大する中で、いかなる口実でも外国軍が残留することを拒否。アフガン国家安全保障会議は「タリバンが和平交渉を妨害している」と非難 ■ エジプト、国連安保理宛ての書簡の中で「ルネッサンス・ダムの貯水に固執し既成事実を強要するエチオピアの政策」を拒絶。エチオピアは「アフリカの問題はアフリカで解決」の原則を固持
エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月12日 (No.21073)

■ エルサレムの旧市街でイスラエル議会の極右議員に抵抗しようとしたパレスチナ人らが拘束される。パレスチナ抵抗諸派はアルアクサー・モスクの侵害を警告 ■ 核合意をめぐるウィーンでの協議の新ラウンドを前に、米は「(イランの)振る舞いに変化があった結果」として、同国元高官らに対する制裁を解除 ■ バーレーンの刑務所で収監者が死亡したことを受け、政府の措置に対する抗議デモ ■ G7サミットでコロナワクチンが議題に。全世界でのワクチン確保に向けた共同計画へ
エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月11日 (No.21072)

■ エルサレムで、イスラエル議会の極右議員が旧市街に到着した後、緊張が高まる。同議員に抵抗しようとしたパレスチナ人複数が拘束され、ガザ地区の抵抗諸派は同モスクの侵害行為に対して警告 ■ 米国務省、「イエメンのホウシー派がマアリブで、軍事的にエスカレートして人道状況を脅かしている」と非難し、「同派が対話に戻るよう、制裁を含めた圧力を強化する」と表明 ■ バーレーンで囚人が獄死したことを受け、当局の行為を非難するデモが実施される ■ イラン、「核合意をめぐる協議は最後の仕上げの段階だ」と述べる。イランのIAEA大使は「IAEAは政治化されている」と非難し、米はイランに直ちに協力するよう求め、同国の複数の元政府高官を制裁リストから削除
エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月10日 (No.21071)

■エルサレムで緊張が高まる中、入植者数百人がアルアクサー・モスクの敷地周辺で行進。アムネスティ・インターナショナルは、イスラエルがパレスチナの保健関連団体の本部に突入して閉鎖したことを非難し、その悪影響を警告 ■ ウィーンでの核合意をめぐる協議の再開を数日後に控え、イランは懸案事項の解決を要請。IAEA事務局長はアルジャジーラに「協議は期待通りには進展せず」と認める。欧州諸国は声明で「核兵器製造に向けたイランの決定的な動き」に言及 ■エジプトとスーダン、「ルネッサンスダムの交渉は袋小路に入った」と確認し、「エチオピアの一方的な措置による重大な危険」を警鐘。エチオピアは3か国協議にこだわる姿勢を示す ■アフガニスタン政府とタリバン、ドーハで和平協議を再開。政府代表団は「交渉の迅速化と議題について合意した」と発表
エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月9日 (No.21070)

■ イスラエルで極右集団が呼びかけたエルサレムでの行進をめぐり国内の意見が分かれる。首相は10日の実施に固執し、治安機関と軍は反対。治安担当閣僚会議は、パレスチナ諸派から警告を受けた翌日、同行進を15日に延期 ■ イラン、「大統領選前のウィーン協議完了に尽力する」と確認。米は「新たな核合意に至ったとしても、数百の対イラン制裁を存続させる可能性がある」と語調を強める ■ タリバン、「アフガニスタンの北部・西部で前進」と発表。米は「力による権力奪取」を拒否し、EUは「タリバンが恒久的停戦を順守しなければ制裁解除を拒否する」と表明
エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月8日 (No.21069)

■ カッサーム部隊、捕虜のイスラエル兵が解放を求めて政府に懇願する声の録音をアルジャジーラの番組で公開。兵士の父親は「録音音声は息子のものだと感じる」とアルジャジーラに語り、兄弟はイスラエル政府に解放に向けて動くよう呼びかけ ■ シオニスト団体、エルサレムでの「旗の行進」が中止されたことに反発し、10日にアルアクサー・モスクに突入するよう呼びかけ。パレスチナ諸派は「エルサレムを5月11日より前の状況に戻すことは許さない」と警告 ■IAEA事務局長、「イランは核兵器製造に近づいている」と警告。米国務長官は「イランの政策に対する統一戦線」に言及。イラン外相は「バイデン政権は経済テロを止めない」と指摘
エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月7日 (No.21068)

■ アルジャジーラの検証番組、ガザ地区で捕囚されているイスラエル兵の録音音声をカッサーム部隊から独占入手して公開。その中で兵士は、抵抗勢力の手にある捕虜の帰還に向けて取り組むよう政府に懇願 ■ カッサーム部隊の副参謀総長、メディアに初めて姿を現す形でアルジャジーラのインタビューに応じ、「抵抗勢力はイスラエルと『名誉ある』捕虜交換取引をするための切り札を持っている」と語る ■ネタニヤフ首相、発足が目指されている新内閣を批判し、イスラエルの国益を守る能力を疑問視。ベネット氏は挑発を止めるよう同首相に呼びかけ、新内閣への信任投票のため会合を開くよう議会に要請 ■イスラエルの治安部隊、エルサレムのサラーハッディーン通りでパレスチナ人らの集まりを弾圧。ジャーナリスト4人を含む10人負傷 ■米アフガン特使のカブール訪問中、同国の複数州で一連の攻撃が発生して死傷者が出る。アフガン政府は「攻撃激化はドーハ合意違反」とタリバンを非難
エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月6日 (No.21067)

■ イスラエル当局、アルジャジーラのブデイリー特派員を数時間拘束し、釈放後「同特派員がシェイク・ジャッラーハ地区に近づくことを15日間禁じる」と決定。国際諸団体は、イスラエルがジャーナリストを標的としていることを非難 ■ 「ナクサ」の日にあたり、ハマースのガザ地区指導者は「抵抗運動の戦闘は、パレスチナ内部再編に真の機会を与え、米の中東地域への関心を引き戻した」と述べ、イスラエル領内の諸都市では抗議行動 ■ イエメンをめぐり域内で集中的な外交活動。ホウシー派は「和平プロセスの促進と人道問題について協議する用意がある」と確認。イエメン外相はマスカットで会談
エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月5日 (No.21066)

■エルサレムと西岸地区でパレスチナ人とイスラエル軍が衝突する中、イスラエル新内閣で首相に就任予定のベネット氏は「必要があればガザ地区に対する軍事行動も辞さない」と語る ■米、イエメン紛争について「停戦を拒むホウシー派は、最大の責任を負うことになる」と声明。ホウシー派幹部は、「封鎖の解除」を条件に対話に応じる姿勢を示す ■イラン核合意の再建に向けて「共通の土台」が形成される一方、ウィーンでの交渉参加者は「遠心分離機の扱い、制裁解除に関して対立がある」と指摘 ■カタール首長、「2026年までに天然ガス生産を40%増やす」と述べる。「2022年サッカーW杯の準備はできている」と強調
エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月4日 (No.21065)

■ イスラエルで連立政権樹立の合意が発表された翌日、ネタニヤフ首相は同政権を「イスラエルにとって危険な左派政権」と評し、議会での信任阻止に向けて同盟者らを結集 ■ イスラエル国防相が訪米し、米の支援やイラン・ガザ問題などについて協議。米国家安全保障担当大統領補佐官は、ガザ地区への緊急人道支援の搬入を保証するよう要請 ■ EUがイランの核をめぐる新たな合意草案の存在を明らかにする中、米は「ウィーン協議について楽観的でも悲観的でもない」と表明 ■ 米国務省、アフガニスタン紛争当事者らがドーハ交渉に戻ることに安堵を示し、「タリバンは、同国を起点として米や同盟諸国の安全を脅かすことを禁じるとの合意を順守した」と述べる