アルジャジーラの「ムンタサフ・アルヨウム」(午後のワイドニュース)
【2012年8月17日2100JST放送】
アルジャジーラの「ムンタサフ・アルヨウム」(午後のワイドニュース)【2012年8月17日2100JST放送】に尖閣問題に関する電話インタビューで出演しました。
そのときの模様(音声+写真)です。
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(キャスター読みあげニュース)
日本治安当局は、日本と中国、台湾の間で係争中の島で15日拘束した14人の中国人活動家を国外退去させると発表した。活動家らは、小船で、この無人島に到着した。日本政府は、活動家らを訴追しないとしている。日本は、第二次大戦後係争中のこの諸島を「センカク」と
呼んでいるが、中国は「ヤーホーユー」と呼んでいる。(ママ)
(キャ)東京の政治問題ライター新谷恵司氏に聞く。日本政府は中国の自国民釈放要求に素早く対応したが、日本はこの係争地の問題に関して、事件の沈静化を図ろうとしているのか?
(新谷)そうだ。日本政府も中国政府も、双方ともこの問題を大きくすることを望んでいないようだ。
(キャ)その理由は?
(新谷)元来、尖閣諸島というのは日本固有の島であり中国や台湾の介入や実効支配を受けたことがない。歴史を通じて純粋に日本の島であり、彼らからの侵略はない。したがって、この問題をプレイアップすることは日中両国民の利益に資さない。
(キャ)対立は地域問題に発展している。韓国の大統領も別の島を訪問したというではないか。問題は今後どういう展開をすると思うか。東京都がこの島を購入するという話があるが、この計画は解決策となるか。
(新谷)東京都が購入を計画しているというのは、単なる国内の問題だ。この島の地主が相続の問題に直面しており、寛大な東京都知事が手助けを提案しているに過ぎない。
(キャ)東京都がその予算で買うか、政府が買うかという問題があるようだが?
(新谷)微妙な問題を前に政府官僚機構は何ら解決策を示していなかった。なぜなら、国は、中国との外交関係を重視する立場にあるので、デリケートな問題だった。しかし、東京都は完全にフリーハンドを有しているので、問題をよい方向に解決しようとしたということだ。