「アラビア語」タグアーカイブ

コミュニケーション

1994年7月に設立された弊社(エリコ通信社)は、今年で20周年を迎えた。 だから告白、ということではないが、物忘れがひどくなる一方の老境を迎えて語っておくべき話はなるべく残しておきたい。 社名の「エリコ」について、それはパレスチナの「エリコ」から名付けたのか、とよく聞かれる。事実は少し込み入っているのでずっと謎、ということにしておこう。ただ、エリコについては聞かれても、なぜ「通信社」なのですか?とは今まで聞かれたという記憶がない。弊社は販売したり貸したりする通信設備を持っていないし、共同通信社のようにニュースを売っているわけでもない(似たようなことはしているが…)。不思議なのは、「通信社」の方ではないだろうか。 … 続きを読む コミュニケーション

アラビア語通訳の仕事(2)

前の記事の続きです。 その後に待ち構えていたのは小生が2009年に初めてご発注を頂いて以来強い関心を持っている「知的財産権保護」に関する仕事でした。ご高承のとおり、知的財産権には著作権、特許権、商標権、意匠権などがありますが、中東世界との関係で言うと、主に商標権侵害として捉えることのできる「模倣品・海賊品」の取締りがもうかなり前からのことですが、重要な課題となっています。 つまり、中国で大量に作られる模倣品がドバイを経由して中東全域へ、そして全世界へと流通している問題です。2009年、私はこの問題を現地関係者と協議、調査する官民合同ミッションに同行しました。その関連の記事はこのブログの一番最初にあります。 偽装と … 続きを読む アラビア語通訳の仕事(2)

アラビア語通訳の仕事

しばらくご無沙汰しておりました間、久しぶりに通訳三昧の日々を送っていました。今日はアラビア語通訳の世界がどのようなものか、一部をごく簡単に紹介します。 東京駅で広島へ向かう新幹線初乗車に期待高まるアルジェリア労組幹部(2月11日) 私がまだチュニジアで書記官をしていた1992年頃、本省から出張者がやってきて、「労組を訪問したい」と言いました。政府やPLOなど、いわゆる政治関係とはパイプがありましたが、はずかしながら労働組合運動については全く無知な私でした。まあ、外務省全体もそうでしたし、今も「関係ない、連合・民主党はウザい」などと思っている人が99%でしょう(^^♪ それが、生まれたばかりの連合の国際支援組織・国 … 続きを読む アラビア語通訳の仕事

「アルジャジーラ」10周年

先日11月1日はアルジャジーラ創立15周年だ、というお話をしましたが、きょう11月9日は、アルジャジーラの日本上陸10周年です。 どういうことかと言いますと、10年前の今日、2001年11月9日に私はお台場の「スカパー!」の送信局スタジオにおいて、アルジャジーラの日本中継の「日本語解説」をつける役、つまりニュースの同時通訳を行い、この日をもってアルジャジーラが日本の茶の間のテレビで見ることができるようになったのです。 写真は、緊張の大役を終えた後に技術スタッフの人ととった記念の写真で、私にとっての宝物です。 アラビア語放送の同時通訳ということは、小生はもちろんのこと、わが国において初めての試みであったので、私は「 … 続きを読む 「アルジャジーラ」10周年

同時通訳(3) 置いて行かれない技術

構文の違いを乗り越えて同時通訳者が発言者に振り切られないよう追いついて行く技術は、大きく分けると次の3つです。 ① 予め原稿を作る ② 何を言うか、予め知っている ③ 予測して先回りする ① 予め原稿を作る 「それは反則だ!?」と思われるかもしれません。しかし、非常に多くの場合、国際会議などの公の場面における発言者は、予め用意された原稿を棒読みすることがあります。このような場合、その原稿が事前に分っていれば、その翻訳文を事前に作っておき、発言者がそれを読み上げるのに合せて、通訳者もまた翻訳文を読んでいけばよいことになります。また、仮に発言者が突如として「アドリブ」モードに入り、違った言葉を口にし始めたとしても、同 … 続きを読む 同時通訳(3) 置いて行かれない技術