2021年10月14日 (No.21197)
◆ エリコの目より ーカタールは、アラブ諸国の中ではイスラエルとの国交正常化に前向きで先頭を走っていた。しかし、ここにきて正常化に後ろ向きな態度を表明しているのは、イスラエルとの関係強化に関心がないのではなく、既にUAE等が先行している環境の中で追随しても、現在称賛を浴びている「西側と過激主義勢力との仲介」という同国の外交的役割にマイナスになるだけ、という計算が働いているからだ。 ムハンマド外相の13日の発言:「中東和平に全く展望が見られない状況下で、『正常化』が問題解決に資するとは思えない」、もこの文脈で理解できる。