シオニズムとの戦い

◆オーストラリア上院議員の告発

 世界の目が、イランとペルシャ湾岸地域に向けられている中、イスラエルはレバノンで殺戮・破壊の限りを尽くした。オーストラリアのリンダ・ソープ上院議員が同議会で告発した(翻訳書き起こしは筆者)。

 「イスラエルはレバノンの一般市民1100人以上を虐殺し、百万人以上の住民を露頭に追い出しました。彼らは組織的に住宅や道路、橋梁、水道、病院などを破壊しています。彼らは、ガザ地区でも目撃された通り、医療従事者を『(同じ場所を時間差で再び攻撃する)ダブルタップ攻撃』で殺害し、白リン爆弾を使用しています。この爆弾は骨にも達する重度の火傷をもたらし、自動的に再発火を繰り返します。イスラエルの閣僚は公に領土併合を口にし、レバノン南部を植民地化し、新たな『ガザ地区』としようとしています。

 豪政府は、この暴力と侵略、明白な国際法違反にどのように対応するのでしょうか。外相は意味不明の『懸念』を表明されましたが、労働党率いる豪政府はイスラエル軍に対する物質的な支援を続け、パイン・ギャップ(豪北部の諜報施設)を通じた情報提供、人員と装備の提供を通じて、この地域の暴力を支援しています。その間、イスラエル軍の兵士はわが国で休暇を楽しんでいます。国際司法裁判所で彼らのジェノサイド(集団虐殺)が審理されているにもかかわらず、です。一方、合法的な査証を有するイラン市民は、わが国への入国を拒否されています。ネタニヤフ首相はわが国政府を含む『同盟国』が具体的な措置を取ろうとしないため、完全に免責されています。

 そのような中で、イスラエル軍兵士がガザ地区の2歳の赤ちゃんを、その父親を詰問して情報をとるために虐待した(注:父親の目の前でタバコの火を押し付けたり、釘を刺したりした)という恐ろしい知らせを受け取りました。西岸とガザ地区における攻撃と殺戮が続く中でです。政府は、直ちにイスラエルとのあらゆる軍事協力、この暴力への支援を止めるべきです。

◆繰り広げられる非人道的行為 

 遠いレバノンやパレスチナ占領地の虐殺に、私たち日本人の多くは何の関心も向けていないが、イスラエルのシオニスト政権はやりたい放題の非人道的行為を繰り広げている。イラン戦争が、同政権によって半ば強制されたものであることは、米国の高官らの証言で既に明らかになっている。前回本欄で指摘したように、米政権には、あまりに不合理なこの戦争を起こす予定はそもそもなかったのに、トランプ大統領が決断したのだ。その隠れ蓑の下、「大イスラエル」建国のための集団虐殺は続いている。

◆日本もイスラエルを止める方策を

 ガザ戦争が始まって以来の3年間、筆者はこの蛮行を止めなければ私たちが悲惨な目に遭うことになると、このコラムで訴え続けてきた。イスラエルのシオニスト政権に、「それは許されない」と国際社会がノーを突き付けていれば、今日のホルムズ海峡閉鎖は起きなかったのである。

 豪州のソープ上院議員の発言の「豪政府」の部分を「日本政府」に読み替えれば、これこそ、今、わが国の国会で問われなければならない質問だ。重要なことに、このあまりに明らかな事実=「世界を狂わせている構図」に関する理解と非難は、欧州でも、また米国内でも広がっている。スペインの行った外交関係の引き下げ措置等に倣い、わが国もイスラエルを止める方途を考えるべきである。それが、大切な同盟国である米国のあまりに愚かな過ちを未然に防ぐ、重要なステップとなる。

タイトルとURLをコピーしました