裏切り者

アラビア語の勉強を始めてかなり早い段階で覚える言葉に「ハーイン(Kha’in)」(裏切り者)、「アミール(3amiil)」(回し者、エージェント)といったものがある。おそらく、諸民族入り乱れて暮らしてきた大陸民族の歴史と直接の関係があろう。現代においても、この地域で裏切り者探しは日常茶飯事である。
「ペテン師」の称号をもって語られる菅総理により相応しい称号はこの「裏切り者」ではないかとハタと気がついた。現役の総理が、ルーピー(くるくるパー)の称号を持つ前任者に「ペテン師」となじられた、という一点をもってしても、日本国の顔に泥を塗る、国民に対する最大の「裏切り」であるけれども、そのような象徴的な意味でなく、この人の行動哲学は実際の裏切りに始まって裏切りに終わっている。
公約(マニフェスト)の放棄で国民を裏切り、デタラメ人事で被災地住民を裏切り、盟友小沢をを裏切り、党そのものまでも裏切り、そして昨日は自分の内閣の右腕たる経産大臣まで裏切って、なお生き延びられるのではないかと画策した。海江田大臣がその政治生命まで賭して、国益のための仕事に身を投げ出しているときに、はしごを外し、原発操業再開に大ブレーキを踏んだのである。その結果、我が国のエネルギー供給の安定性が極めて危ぶまれる状況に陥っている。メディアは、菅氏が単に権力欲が強いから、とか夫人の意見が後押ししているからとかの説明に終始しているが、他に背景があるのではないか。彼は日本を潰そうと画策する外国勢力に送り込まれたエージェントなのではないか、といった想像を逞しくした。このままでは日本は潰れる。
アラブでは、裏切り者、エージェントは捕まれば、それがたとえ濡れ衣であったとしても即死刑だ。特に、国家に対する裏切りは所謂「大逆罪」である。日本の社会は優しいが、それでも裏切り者・カーンの命運はもう尽きたように思う。(カーン:Khan は、ご承知の通り中央アジアに栄えた、ならず者諸政権の王だ。先日、あるアラブの知識人が菅さんと言おうとしてMr.Khan と言うのを聞いて面白いことを言うなと思った。)
民主党の皆さんに申し上げる。貴党には優れた人材が満ちているというのに、基本的な政治姿勢を統一せずに野合したため、このようなペテン師、裏切り者の跳梁を許した。かつて私がこのことを忠告したら去って行った友もいる。どうして聞く耳を持とうとしないのか。今こそ、自分自身を見つめ、国民の信を享受する政治家に脱皮してほしい。

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