イエメン、この不可解なる国

大統領宮殿内で側近閣僚と礼拝していたときに何者かが仕掛けた爆弾の爆発によって瀕死の重傷を負ったサーレハ大統領が回復、初めてテレビ画面にその姿を表した。
President Saleh appeared on Yemen's TV
Al-Quds Al-arabi紙は、「頭は正常だが、全身麻痺状態」の大統領の姿をテレビカメラの前に晒す意図を測りかねる、と論評している。
サウジアラビアで療養中の同大統領、百万人単位の反政府デモが何ヵ月続こうと、こんな状態になって国外で保護されていようと、依然大統領として権限を掌握しているらしい。その権力への執着たるや、どこかの国の首相と共通のものを感じるが、それ以上に驚くことは、大統領「健在」の報を聞いた支持者たちが街中で祝いの銃を乱射し、花火を打ち上げ、そのために市民11人が死亡し、200人以上が負傷したことだろうか。
そこには、想像を絶する「未開」がある。

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