2021-06

エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月30日 (No.21091)

■ イラク国家安全保障補佐官、「外国の戦闘部隊は必要ない」と述べる。米は「イラク政府の要請に基づく駐留」を改めて強調 ■ レバノンの危機が深まる。燃料が著しく不足し、35%の価格引き上げを実施。最高国防会議は、道路封鎖などの「不安定化行動」に警告 ■ イスラエル、UAEに大使館を開設。パレスチナ大統領は「正常化合意は幻想であり、成功しない」と述べる
エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月29日 (No.21090)

■ 米、「シリアの米軍基地がロケット弾で攻撃されたが、被害はなかった」と発表。バイデン大統領は「米軍がイラク・シリア国境地帯で空爆した武装勢力が米軍への攻撃の主体」と発言 ■ イスラエル、ガザ地区への攻撃開始以降物資の搬入を数週間阻止した後、カタールが資金を供給した発電所用燃料を運ぶタンクローリーのガザ入りを許可 ■エチオピア政府、「人道目的」としてティグレ州での一方的停戦を宣言。反政府勢力は州都メケレ制圧を発表
エリコ・モニタリング・レポート

2021年6月28日 (No.21089)

■ 米イスラエル外相会合でイラン核問題が主要議題に。米国務長官は「イスラエルの安全保障へのコミットメント」を強調、イスラエル外相はウィーン協議に抗議し、「米との間に相違点が存在する」と確認 ■ スーダン、ルネッサンス・ダム問題に関してコンゴが提示し米が支持した、エチオピアとの段階的な合意案の受け入れを発表。国際的保障の下で合意期間を半年間とする内容 ■ イエメン・マアリブ県西部の複数の戦線で政府軍とホウシー派の戦闘激化により数十人が死傷
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2021年6月27日 (No.21088)

■ 米がイラン核合意をめぐるウィーン協議からの撤退を示唆した後、イランは「際限なく協議するつもりはない」とし、バイデン政権に「トランプ前大統領の遺産を放棄するよう」求める ■ アフガニスタンのクンドゥズとカンダハルで政府軍とタリバンが交戦。タリバンは「戦闘なしに複数拠点を制圧した」とし、「タリバン拠点空爆の責任は米が負う」と警告 ■ 「ルネッサンス・ダムを軍事的に守る用意がある」とのエチオピア当局者らの発言の後、エジプトは「自国の利益を守ることを怠らない」とし、スーダンは「いかなる勢力が我が国の安全を脅かすことも許さない」と強調 ■ イエメンでUAEの支援を受ける南部移行評議会、リヤド合意の関係者らとのやり取りを停止するよう呼びかけ、「政府が同合意を失敗させようと取り組んでいる」と非難
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2021年6月26日 (No.21087)

■ 米大統領、アフガニスタン大統領との会談で「米軍撤退後も継続するパートナーシップ」に言及。アフガニスタン大統領は「国軍が北部の軍事拠点を引き継いだ」と発表。米高官、タリバンに対する攻撃の実施を明かす ■ 米、「全ての対イラン制裁を解除することはない」「交渉は無期限で行うわけではない」と述べる。イランは核合意の義務履行と制裁を結び付けることを拒否 ■ ルネッサンス・ダムをめぐる発言がエスカレート。エチオピア国防省高官、「エジプトがダムを破壊することは出来ない」「エチオピア政府は軍事的解決の準備ができている」と述べる ■ 米国務省、アルジャジーラのインタビューで「イエメン紛争におけるホウシー派の存在を認めることと、イエメン政府の正統性を認めることは矛盾しない」と述べ、「即時停戦の実現に注力する」と確認
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2021年6月25日 (No.21086)

■ 米、フーシ派を「イエメンにおける正当な当事者」として認め、「停戦合意に至るべく同派に圧力をかけるよう」呼びかけ。同派は「イエメンでの戦争の責任は米にある」と非難 ■ パレスチナ人活動家がパレスチナ治安機関に拘束された後に死亡したことを受け、抗議行動が活発に。国際社会は独立した調査を求め、パレスチナ治安機関は死亡状況の究明を約束 ■ リビアに関するベルリン会議の後、リビアと米・英が同国の外国人傭兵について協議。米は露の役割に懸念を示し、露は「バランスがとれた、よく検討された形での傭兵の撤退」を主張
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2021年6月24日 (No.21085)

■ リビアをめぐる国際会議で、独とリビアは「外国部隊・傭兵の撤退問題での進展」を強調。リビア首相、「国内の対立が選挙実施の妨げになる」と警告 ■ タリバン、アフガンの郡レベルで20%を制圧。米情報機関は「米軍撤退後6か月でアフガン政府崩壊の可能性がある」と評価 ■ イラン核合意再建をめぐり、仏は「困難な決定」に言及。露は「数日内の状況打開があり得る」と楽観
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2021年6月23日 (No.21084)

■ スーダン、ルネッサンスダム問題をめぐって緊急会合を開くよう安保理に要請し、2度目の貯水によって地域の安定が揺らぐ危険性を警鐘。エジプトは「ダムをめぐる交渉でエジプトが見せた柔軟性に、エチオピアは頑固さで応じた」と非難 ■ イスラエルの治安部隊、エルサレムのシェイク・ジャッラーハ地区に突入し、強制退去に脅かされているパレスチナ人の家族らに連帯する人々を地区外に退出される。国連はこの展開への懸念を表明 ■リビア問題が新たにベルリンへ。リビアでの選挙に先立ち2度目の国際会議。同国外相は軍の統一、外国部隊撤収の日程等の計画を提案へ
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2021年6月22日 (No.21083)

■ ライシ・イラン新大統領、「イランの将来は核合意と結びついているわけではない」「最優先事項は近隣諸国との関係改善だ」と述べる。米は「核合意をめぐるウィーンでの協議を進めている」と表明 ■ ハマースのガザ地区指導者、国連代表団との会談を「悪いものだった」と評し、「ハマースはガザ地区で危機が続くことを容認できない」と述べる。パレスチナ大統領は抵抗諸派に対話への復帰と分裂状態の終結を求める ■ エチオピアで議会選挙の投票が終了。治安状況を理由にティグレ・ソマリ両州での投票は実施されず
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2021年6月21日 (No.21082)

■ イラン核開発をめぐり、同国と欧州は合意成立が近いと楽観視。米は「主要な課題は未解決」と指摘。イスラエルは「核合意への復帰という選択肢」への反対を続ける ■ リビア政府、「西部と東部を繋ぐ沿岸道路を一時的に再開」と発表。ハフタル派部隊は反発、これを発表する権限を持つのは合同軍事委員会のみと主張 ■スーダン、法令を発して青ナイル州と南コルドファン州に自治権を付与。ジュバで締結した和平合意を履行