2021年7月26日 (No.21117)

アルジャジーラ・モニタリング

<ニュース・ヘッドライン>

26日0600JST「ミッドナイト・ニュース」

(チュニジア情勢を連続で報じたため、ヘッドラインはなし)

<特定関心項目報道ぶり>

○ 日本関連報道

―特になし

○ イラン・イラク・シリア情勢

―ライシ・イラン次期大統領は25日にテヘランでムハンマド・カタール副首相兼外相と会談し、「イランはカタールとの関係をとりわけ重視しており、(次期政権の)外交政策の優先事項は地域及び近隣諸国に集中する」「地域の安全には、信頼と、外国の干渉排除に基づく協力が必要だ」「イランは良い状況を望んでおり、それを実現する行動を取る用意がある。近隣諸国は安心して欲しい」と述べた。
一方でムハンマド副首相兼外相は、2国間関係を強化し、イランとの協力の下で地域の諸課題を解決する重要性を確認した。同副首相兼外相はザリーフ・イラン外相とも会談し、2国間関係や、域内外情勢について協議した。

―レバノンでハリーリー元首相がアウン大統領と組閣案をめぐって合意できず、組閣の断念を発表したことを受け、アウン大統領が組閣を担う新首相を指名するための議会協議を26日に開始する予定。これに先立ち、レバノンの複数の元首相が25日に、2度首相を務めたナジーブ・ミーカーティー氏を支持する立場を表明。

○ サウジ・イエメン・湾岸情勢

―特になし

○ エジプト情勢

―エチオピアが下流のスーダンとエジプトと合意を結ぶことなく、ルネッサンス・ダムの2回目の貯水の完了を発表したことについてEUは失望を表明し、「スーダンとエジプトが拒否していた2回目の貯水を完了したことは一方的な措置であり、交渉を通じた危機の解決に資さない」と述べた。EUの中東・北アフリカ担当報道官は、「期限を定めて交渉を早急に再開し、ロードマップを策定するよう」呼びかけ、交渉のオブザーバーとしての支援を確認した。

―エチオピアは24日に、在外エチオピア人にルネッサンス・ダムの建設完了を支援するための寄付を促す新たなプラットフォーム『サッディ(私のダム)』の立ち上げを発表した。アビー・エチオピア首相は、「世界各地のエチオピア人がルネッサンス・ダムに貢献できるようにすることがこのプラットフォームの目的だ」と述べた。

○ 中東和平(占領地情勢)

―パレスチナ解放機構(PLO)傘下の、(イスラエル刑務所のパレスチナ人)収監者・釈放者担当機関は25日に声明を出し、「イスラエルはパレスチナ人収監者に対する『医療犯罪』と、弾圧及び身体的・精神的虐待の政策を継続している」「『医療犯罪』が激化し、恣意的行為が続いている」と非難し、複数の収監者の具体的事例を挙げた。同機関によると、イスラエルの刑務所内のパレスチナ人収監者は、6月時点で女性41人、子供225人を含む約4850人。

○ 国際テロ・過激主義情勢

―特になし

○ マグレブ情勢

―チュニジアの複数の都市で新型コロナウイルス感染拡大による経済の悪化に抗議し、政権の退陣を求める激しいデモが行われる中、サイード大統領は25日夜に、ミシーシー首相の解任、議会の停止、全議員の免責特権の剥奪を発表した。サイード大統領は国営テレビで放送された演説で、「首相及び議会議長との協議を経て、議会の全ての機能を凍結し、(自身が任命する)新首相と共に行政権を行使することを決定した。これは国民の利益と憲法を守るために必要な措置で、憲法80条に則ったものだ」「コロナ拡大と権力争いにより、チュニジアは前例のない危機に直面している。社会的平和を取り戻すまで追加措置を講じる」「汚職に関与した者を追及し、対立の勃発を試みる者に毅然として対応する」と述べた。

―大統領の諸決定について、ガンヌーシー・チュニジア議会議長(ナハダ党の党首)は、「大統領は革命と憲法に対するクーデターを起こした」と非難し、「我々は各機関が今も存続しているとみなす。通常通り職務を遂行する」「ナハダ党の支持者と国民は革命を守る」「民主主義を取り戻すべく、『平和的闘争』を行うよう国民に呼びかける」「チュニジアが不公正な専制政治の時代に戻らぬよう、(大統領の)決定の撤回を求める」と述べた。
また、ナハダ党副党首は、「状況は明らかではないが、チュニジアが自由で民主的であり続けるために尽力する」と述べ、「ミシーシー首相が大統領宮殿内で拘束されているとの情報がある」と指摘した。

―チュニジア軍部隊は26日未明に、「議会議事堂を閉鎖するよう指示を受けている」として、議長及び議員が議会議事堂に入ることを阻止した。ガンヌーシー議長は、「私は、今目の前に立っている議会の議長であるにも関わらず、軍に入場を阻まれている」と述べ、大統領の決定実施に軍が利用されていることに疑問を示し、「憲法と、革命の原則に反する」と非難した。

―リビア挙国一致内閣は25日に南部セブハで閣議を開き、ドベイバ首相は「今日以降、リビアで戦争はない」「内閣は南部におけるテロ・犯罪対策に取り組んでいる」と述べた。また、ラーフィ内相はアルジャジーラに対し、「挙国一致内閣は、国内全域での主権回復、コロナ対策、国民に対するサービスの改善を順守すると改めて確認した」と述べた。
また、過去数日間で1日当たりの感染者数が4千人に達する等、新型コロナウイルスの感染者・死者が増加しているため、内閣は18-6時の外出禁止措置を決定した。

○ トルコ情勢

―特になし

<その他の重要ニュース要旨>

―特になし

エリコの目

ーヨルダンのアブドラ2世国王はCNNのインタビューに応じ、イランが高性能のミサイルを開発し、米国やサウジアラビアの権益が侵害され、ヨルダンにも稀に落下していることは懸念材料だ、と述べた上で、「残念なことにヨルダンは『イランの署名入りの』ドローンによる攻撃を受け、これに対処した」と、初めてヨルダンにドローン攻撃があったことを認めた。また、最近の「ガザ戦争」に関して、「初めて、イスラエルに内戦が迫っているという印象を受けた。全ての者に対する警鐘だ」と述べた。(ラアイアルヨウム紙)

中東の新型コロナ動向

ーイラクでは、そもそも脆弱な医療体制が崩壊し、新型コロナ感染による死亡事例の急拡大が懸念されているが、「イラクにおける特殊事情」として、イラクにおける感染爆発の理由をアッシャルク・アルアウサト紙記者は次のように書いている。「ほとんどの市民はワクチン接種を拒否し、外出禁止令を守らなければ、大規模集会もする。そしてマスクの予防効果はないと思っている。にも拘らず、感染拡大の責任は政府の無策にあると非難している。」
同国の現在感染者数は122,732人と過去最高を更新中。

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<特記事項・気付きの点>

―特になし

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