日本人であることを誇りに思う

ヨルダンの労組幹部から、「民主党の大勝利おめでとう!」と祝賀メールが届いた。
彼が日本で研修した際に通訳を務めて以来の交流で、彼を受け入れた組織(連合)が民主党支持であることから、その通訳をした私も当然民主党支持だ、と思ったのだろう。
私は、「実は民主党支持ではないのだが、本当にうれしい。民主党の勝利というより国民の勝利だ、と言った人がいるが、戦後初めての変革を国民が成し遂げた。」と返事した。特に私が強調したのは、政権の交代が「人が殺されることなく、また、投票箱に不正が行われることもなく実現できる国、日本に生まれて本当に誇りに思う」ということだ。アラブ人にとって、それがアラブ諸国の中では最も民度の高い国ヨルダンであっても、そのような政治環境は夢のまた夢だ。
勝利した民主党には、国民の信託に応え、大胆な改革を断行し、大きく立ち遅れた日本を再び国際社会の名誉ある地位に戻してほしい。既存権益との戦いは、それこそ死人がでるほどの険しい道のりであろうが、命がけで邁進してほしい。
敗れた自民党の潔い姿勢に敬服している。野党に転落し、数が少なくなってしまえば権益のために集まっていた人々は霧消して党はどこかに消えてしまうだろうと思っていたが、厳しい環境の中でも生き残った当選者は、本当のステーツマンだ。与党、野党の立場がどうであれ、われわれを率いていってほしいし、捲土重来の日も遠くないものと思われる。

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