FB(フェイスブック)に、新聞記事を引用しました。電力に関するこの2つの記事は、首相の独断とメディアのエゴ、そして国民の無知がもたらした問題を考える上で、参考になると思われます。その記事が伝えていることは、要するに「怒りで正気を無くした男が部屋に内側から鍵をかけて閉じこもり、その鍵を窓から放り出した」(P.shamas)らどうなるか、ということの一部です。浜岡原発停止に象徴される逆行政策の影響は、これからますます大きくなるでしょう。
日本は震災に遭って、大きな破壊を経験しました。平時以上にエネルギーを使って復興しなければなりません。九死に一生を得たにも関わらず、明日の生活のあてが立たない人々がいらっしゃいます。そのような人々を助けるためにも今、エネルギーが必要なのです。「被災地は大変なのだから、私たちも節電して我慢しよう」というのは間違いです。
しかし、そのニーズとは裏腹に、震災は多くの発電所を破壊しました。政府は、少しでもその回復と発電能力向上のための施策を打つべきだったのです。ところが、ペテン師宰相がまず行なったことは抜き打ちに浜岡を停止に追い込むことで、国民は見事にこの詐欺に引っかかりました。第4の権力・メディアには冷静かつ、公益を第一に考える方は多いのですが、メディアという存在そのものが、「世論の大勢になびく他はない」という宿命を有しているため、「騙されるな!」の一言がいえないのです。
原発は廃止したい。それは私を含め皆の願いです。世界のすべての平和を愛する庶民の願いです。しかし、それを早く実現するためにも、ここは今暫くこの怪物にがんばってもらって、しっかりと電気を起してもらわなければならないのです。
品質の良い、安価なエネルギーを享受できて初めて、日本の産業もなんとか世界に太刀打ちできるわけですし、そうして経済が上向けば、税収も上がるし、多くの社長や失業者が首をくくらなくて済むのです。普段にも増して頑張らなければならないときにエネルギー供給を減らして、どうやってこの戦いに勝つことができるでしょうか。私が生まれる前に「欲しがりません、勝つまでは」という標語があったそうです。そして、これを批判する者は公安に引っ張られて行ったそうです。あの戦争もエネルギーをめぐる戦争でした。日本人のエネルギー音痴は、何度も国を滅ぼそうとしているのに「まだわからんか!ほんなこつ腹が立つ」のです。
昨日、総理はサッカー監督、音楽評論家、有名音楽家(ビデオ出演!)、そして『孫さん』を招いて「エ・ネ・ル・ギー・に関する!!!有識者オープン懇談会」なるものを2時間もぶち上げました。そして通訳者の鑑、枝廣さん!あなたまで!?
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4972.html
持論に反対する議論を一切避け、素人でも、ソフトイメージで何かいいことやってくれるかも、というような雰囲気ばかり先行させるやり方で票を集めることは一度はできても、国民はもう二度と騙されません。(・・・騙されないと思います。いや騙されるかな・・・)
そしてその会合を政府広報チャネルでインターネット生放送しました。総理が「ネット・テロ」を働いてどうする!との思いで唖然です。
本当に悲しい思いがします。
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