先週に続き、川内村を訪ねました。目的は、23日開かれた川内村観光協会と「川内へ迎える会」主催の天山祭りの取材です。会場となった「いわなの郷」には奇しくも「なでしこ」がその可憐な花を咲かせていました。なでしこJAPANの勝利を喜ぶ心で迎える会メンバーの御婦人が教えてくれて気づきました。「テレビで『なでしこはどこに?』って探してたよ。川内にはいっぱい咲いているんだけどねえ。」
福島県内や東京方面に避難していた方、川内を愛するゆかりの人々などが帰ってきました。もちろん、祭りは天山文庫で行われる予定だったのですが、雨模様の天気のため、放射線被爆のことも考慮して「いわなの郷」で屋内開催することに変更されたのです。朝方は曇でしたが、予想どおり、この時間にはかなりの雨となりました。
「川内へ迎える会」の風見澄子さんです。
村への愛着捨て難く、現在は避難地と自宅を行き来して暮らしています、とのお話を伺いました。
祭りの締めに、「川内甚句」を全員で踊りました。「天山祭り」は川内村の名誉村民、詩人の草野心平さん(1903-1988。中央写真)と村民の交流の中から生まれました。副村長の猪狩貢さんによれば、祭りは草野氏の生前23回行われ、村民との間に心と心の交流があった由です。そして草野氏没後、今回で23回目となりますが、今年は震災の影響もあり、村の公式行事としての祭りは見送られました。しかし、こんな時こそ村民が集まって復興に向けた決意を確認しあいたい、との願いが「川内へ迎える会」の結成動機となったのだそうです。(左:秋元洋子会長、右:新妻かつゑさん)
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