放射線と生きる(取材メモ)2

23日は、「福島原発行動隊」の皆さんの「福島へ行こう!」と題した1日ボランティアに同行させていただき取材しました。目的地のいわき市久之浜の状況です。福島第一原発から29km地点の津波被災地は、がれきこそほぼ片付けられていましたが、未だ破壊撤去希望の家屋が転々と残っていました。賑やかであった集落を形成していた家屋は跡形もなく、基礎部分だけが残る光景は、テレビで見るその他の津波被災地と同じです。
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作業現場に向かうボランティアの人たち。多くは福島原発行動隊登録の年配の技術者ですが、趣旨に賛同した若い方々も目につきました。
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瓦礫はほぼ片付いているようでしたが、避難準備区域内とあって伸び放題に伸びた雑草が生活道路を完全に塞いでいました。この日の作業は一日中、草を刈って道路を復旧させる作業となりました。埼玉から参加された写真の女性は「都会でのほほんと生活しているだけではいたたまれない」という気持ちで志願した、ということでした。
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広島県出身の写真の男性は、福島第一における線量の高い場所での作業を志願されている電気の専門家です。「若い人にそれをさせるのは気の毒だ。」「自分たちの先は限られているから」とおっしゃっていました。
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この日の取材は東京駅前の出発から到着、作業、参加者インタビューまで行いました。「見えない悪魔と闘う人たち」(仮題)というアラビア語のドキュメンタリーを制作します。それ用の映像ですが、その他の目的にご利用になりたい方はどうぞお尋ね下さい。

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