2021年8月31日 (No.21153)

アルジャジーラ・モニタリング

<ニュース・ヘッドライン>

31日0600JST「ミッドナイト・ニュース」

■安保理、英仏が提出したアフガニスタンに関する決議案を採決。露中は棄権。退避希望者の安全な出国の保障と人権尊重をタリバンに求める内容

■アフガン駐留米軍撤収の最終期限を前に、首都北方のカブール空港に向けてロケット弾5発が発射される。米国防総省は「カブール空港への脅威は未だ大きい」と指摘。タリバンは「米軍撤収後に空港の安全保障を行う用意がある」と表明

■ G7がカタール、トルコ、NATOと共にアフガニスタンをめぐって会合。英外相は退避のための安全な経路の確保を求め、カタール外相は人道・政治上の危機回避に向けた努力結集を呼びかけ

■シリア政府と南部ダラアの住民らの停戦交渉が決裂。政府軍は包囲しているダラアの複数地区へ進軍、上空からはミサイルで集中攻撃

■アルジェでリビア周辺諸国の外相会議。国連特使は「皆がリビアでの期限通りの選挙実施を決意している」と確認。アルジェリア外相は「リビア危機の解決は、国際社会の支援の下でリビア人同士によるプロセスを通じて行われる」と発言

(アフガン駐留米軍の撤収完了の発表を受け、特別報道体制で関連情勢を報じたため「ミッドナイトニュース」はなし)

<特定関心項目報道ぶり>

○ 日本関連報道

―特になし

○ イラン・イラク・シリア情勢

―特になし

○ サウジ・イエメン・湾岸情勢

―UAEの国営通信によると、ムハンマド・アブダビ皇太子はトルコのエルドアン大統領と電話会談を行い、両国関係を協議した。(字幕速報 )

○ エジプト情勢

―特になし

○ 中東和平(占領地情勢)

―特になし

○ 国際テロ・過激主義情勢

―マッケンジー米中央軍司令官は、国防総省のビデオ回線を通じて記者会見を行った。以下、キャスターがまとめた要旨:最後の米兵がアフガニスタンから撤収した/戦闘せずに空路で撤収する米国史上最大の作戦だった/カブール国際空港から米機で民間人12万人以上を退避させた。最高記録は1日に1万9千人だ/最近のタリバンとの関係は、かつての敵とのプラグマティズムに基づく関係だ。彼らは米がアフガニスタンでの軍事的存在を終えることを望んでおり、米の側も同様だ/米軍は一部の物資を後に残してきたが、それらは米軍の撤収後、軍事的に使用できないものだ。その中には「ハンヴィー」(高機動多用途装輪車両)27台、軍事用となりうる装備類、航空機73機が含まれる。これらの航空機が米軍撤収後に飛行することはないだろう/米軍はカブール国際空港を民間向けに早急かつ正確に再稼働させるために必要な装備をそのまま残してきた/空港をタリバンに引き渡してはいない/退避希望者の最後の一団の安全な出国を確保するため空港周辺に包囲を敷くにあたって、米軍の将軍の1人とタリバン指導部の間に連携があった/軍事作戦は本日(30日)終了した。これにより、アフガニスタンからの退避を希望する人々を出国させるための外交努力が開始する/米人数百人がアフガニスタンに残っている。彼らの退避は今後軍事的側面から離れたところで、外交努力を通じて行われる/米軍のパートナーとして空港からの退避作業に貢献していたアフガン部隊は、全員を家族と共に退避させた/カブール国際空港を最後に出発した米空軍の長距離輸送機C-17の行先については、退避作業が進行中であるため明らかに出来ない。(以上)

(アフガン駐留米軍撤収完了の発表前の報道)

―国連安保理は30日、仏英(と米)が提出したアフガニスタンをめぐる決議案を13か国の賛成による多数決で採択した。露と中国は棄権したものの、拒否権は行使しなかった。「アフガン人や外国人が(陸空の)あらゆる国境検問所を経由して出国することを許可する」との約束を守るようタリバンに求める内容。カブール国際空港もその中に含まれ、再開・安全保障を行うことを前提としている。また、アフガニスタンの領土を他国への脅迫、攻撃、テロリストへの避難場所の提供や訓練、テロ攻撃の計画や資金供給に使用しないことを求めている。

―カービー米国防総省報道官は、アフガニスタンでの(安全保障上の)脅威は未だに活発だ」と述べ、これに立ち向かう態勢を取る必要性を強調。また、「米軍には、撤収を続けながら脅威に対応するための十分な力がある」「アフガニスタンでの戦闘任務と戦争は間もなく終わるが、国防総省はアフガニスタンを起点として米国民を標的とする脅威に立ち向かう」と約束した。その上で、安全で秩序ある撤収完了に向けて、米軍がタリバンと連絡を取っていることを明らかにした。

―タリバン内部の筋によると、カブール北方から空港に向けてロケット弾5発が撃ち込まれた。うち1発が空港の内部に着弾し、残りの4発は空港外に落下した。被害の程度については言及なし。米高官は、これらのロケット弾が全て防空システムで撃ち落とされたかどうかは未だ不明だとし、米人に負傷者が出たかどうかも情報がないとした。ホワイトハウスは退避作業が空港へのロケット弾攻撃による影響を受けず、順調に継続していることを強調した。

○ マグレブ情勢

―特になし

○ トルコ情勢

―特になし

<その他の重要ニュース要旨>

―特になし

エリコの目

―28日開催された「パートナーシップと協力のためのバグダッド会議」は、域内の緊張に一定のバランスをもたらすことに成功した。サウジとイランの外相会合は、両国が真摯に折り合える地点を探していることを示唆した。イラク外相は「バグダッドで始まった両国の対話は続いている」と同国の役割を強調した。/マクロン大統領が同会議に出席し、全ての問題を「テロ対策」に結びつけ、仏軍はイラクから撤退しないと強調した。この姿勢は、アフガニスタンに安全地帯を設けよ、との彼の主張と軌を一にする。戦争を続けたいようだ。(アルクドゥス・アルアラビー紙)

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中東の新型コロナ動向

―トルコの感染状況は、新規感染者数は低下傾向がみられるものの、30日は19,557人と依然高水準にある。特に現在罹患者数は48万1千人と右肩上がりで、今年4月21日に記録した56万5千人に近づいている。毎日の死者数も250人前後で増加中である。

Turkey COVID - Coronavirus Statistics - Worldometer
Turkey Coronavirus update with statistics and graphs: total and new cases, deaths per day, mortality and recovery rates, current active cases, recoveries, trend...

<特記事項・気付きの点>

―0534JSTからアフガン駐留米軍の撤収完了を発表するマッケンジー米中央軍司令官の記者会見を中継し、その後特別報道体制に転じて関連情勢のみを報道。ああああああ

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