エリコ・モニタリング・レポート

2021年4月24日 (No.21024)

■ 米国務省報道官、アルジャジーラのインタビューで「核合意をめぐる交渉は、復帰に向けた(米イラン)相互の合意順守に基づく」と述べる。イスラエル首相は「対イラン措置を継続する」と確認すべく、治安高官らを米に派遣へ ■ 米、イエメン・マアリブでの即時停戦を呼びかけ、「100万人が緊急人道支援を必要としている」と述べる。イエメン軍事筋は「ホウシー派がマアリブ県西部の複数地域を制圧した」と述べる ■ イスラエル当局による弾圧でパレスチナ人に対する暴力行為とその被害が拡大する中、米は自制を呼びかける。在イスラエル米大使館は自国民に注意喚起 ■ サウジアラビア、麻薬密輸を受け、レバノンに同国産の野菜と果物の輸入禁止措置を通告
エリコ・モニタリング・レポート

2021年4月23日 (No.21023)

■イスラエルのディモナ付近にミサイルが到達した後、イラン革命防衛隊の幹部は「悪事を働く者はその影響を予期すべきだ」と述べる。米中央軍司令部は「イランのミサイルの精度は向上しており、懸念される」と表明 ■露軍は訓練中の部隊に「兵営に戻るよう」命じ、ウクライナ国境付近での大規模な演習を終了。ウクライナとNATOは警戒しながらもこれを歓迎。露大統領はウクライナ大統領に「まずドンバスにおける分離派との危機を打開するよう」求める ■ヨルダン国王の指示により、検事総長は「反乱事件」の容疑者16人を解放するも、アワダッラ元王宮府長官とシャリーフ・ハサン氏は解放せず
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2021年4月22日 (No.21022)

■米国務省、「対イラン制裁解除を通じて核合意に復帰する用意」を表明。米がウィーンの協議で制裁解除を示唆したとの報道も。イラン大統領は「米の真剣さ」に言及しつつ、「具体的な行動」を求める ■ルネッサンス・ダムをめぐり、エチオピアはスーダンの提案を拒否し、「交渉はAUを通じたものに限られる」と強調。スーダンは、「エチオピアとのダム・国境の両課題で、我が国は平和的解決を選んだ」と声明 ■チャドの各党、死去した大統領の息子を後継に据えたことを「クーデター」と評し、「対話を通じた市民的な移行期」を要求
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2021年4月21日 (No.21021)

■ チャド大統領死去。軍は議会・政府の解散、軍事評議会設置、国境閉鎖を発表。反政府勢力は「暴力によって権力を行使する組織への服従を一切拒否する」と表明 ■ ウィーンでの核合意をめぐる協議、各代表団の本国との調整のため来週まで延期へ。イランは「非論理的な要求の方向に進めば協議を停止する」と警告。米は「一方的なイニシアチブも譲歩も提供しない」と表明 ■米英ウクライナ、露の対ウクライナ国境付近での前例のない規模の軍事演習と兵力結集を警戒。露は「米とNATOが黒海の海上と上空での挑発的活動に関与」と非難 ■欧州スーパーリーグをめぐる対立が過熱。政治家らがスポーツの領域に介入
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2021年4月20日 (No.21020)

■ウィーンで核合意当事諸国の外相級会合を数時間後に控え、「前向きな雰囲気である」との見解で一致。イランはステップ・バイ・ステップの原則を拒否 ■米露、両国首脳会談を開催する可能性について協議。露は「米の対露措置にもかかわらず、関係正常化に向けた対話は続いている」と表明 ■ウクライナ軍、露との国境付近及び黒海で演習を実施。欧米諸国は露に「挑発行為の停止とウクライナとの国境付近からの露軍の撤退」を求める ■サッカーの欧州「スーパー・リーグ」創設をめぐる危機。UEFAは今季チャンピオンズ・リーグの準決勝からレアル・マドリード、マンチェスター・シティ、チェルシーの追放を警告 ■エチオピア、国連安保理に対してエジプトとスーダンにルネッサンス・ダムをめぐる3か国間協議への復帰を促すよう要請。一方、エジプト外相はアフリカ諸国を歴訪
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2021年4月19日 (No.21019)

■ エジプトで列車事故、1か月足らずで3度目。保健省は「11人死亡、数十人負傷」と発表。鉄道局長官が辞任 ■ ウィーンで、イランの核合意順守への復帰と引き換えに解除しうる米の制裁リスト作成に向けた作業グループの取り組みが続く。米高官は協議を「建設的で真剣」と評価 ■英紙ファイナンシャル・タイムズ、「サウジとイランがバグダッドで直接協議を行った」と報じつつ、「サウジ高官はこれを否定」と説明。ロイター通信は、欧米外交筋の話として「両国はイエメンとレバノンの問題を集中的に協議した」と報道 ■米の大統領補佐官と国務長官、「テロの脅威が戻るのを防ぐため、アフガン撤収後に米軍を再配置する」と予告
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2021年4月18日 (No.21018)

■ IAEA、イランが濃縮度60%ウランの製造を開始したことを確認。ウィーン協議では、イランが「意見の相違はあるが克服可能」とし、EU代表は「困難な任務で進展があった」と見る ■ イエメンのマアリブとタイズで政府軍とホウシー派が激戦を展開。同派は「サウジのキング・ハーリド空軍基地内の軍事拠点を攻撃」と発表 ■ 露とウクライナ、互いに外交官を国外追放。ドンバスではウクライナ軍と分離派の間で戦闘
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2021年4月17日 (No.21017)

■露、米への対抗措置で、米外交官の国外追放を決定。「関係正常化に向けた、静かで職業的な対話の用意がある」とも述べる ■イラン、核合意をめぐる協議がウィーンで続く中、ナタンズの施設で初めて濃縮度60%のウランを製造したと発表 ■「売り家」から「住人がいる家」へ。イラクの人々はいかに助け合っているか?
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2021年4月16日 (No.21016)

■核合意の当事諸国が参加するウィーンでの交渉が16日にも延長される。イランは「会合は真剣なものだったが、極めて困難だった」と評し、期間の短縮を警告。一方、欧州諸国は交渉の進展を楽観 ■米、「悪意ある活動」を理由に露に対して大規模な制裁を科す。露は「米の非難は戯言に過ぎない」として「近々、報復する」と表明し、駐露米大使を召喚。英とポーランドは米の措置に連帯を示すため、露大使を召喚 ■ギリシャ代表団が懸案事項を協議するためにトルコを訪問。ギリシャは「トルコは国際海洋法に違反した」と非難し、トルコは「この発言は受け入れられない」と述べ、緊張が高まる ※バイデン米大統領の対露制裁に関する会見の中継により、「ミッドナイト・ニュース」0600JSTのヘッドラインはなし。
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2021年4月15日 (No.21015)

■ バイデン大統領、「9月11日までにアフガン駐留米軍を完全撤退させる」と発表。NATOも同様の方向性を発表。アフガン大統領は撤退の決定に理解を示す。タリバンはドーハ合意を順守しない者に警告を発する ■ アルビール空港を狙った攻撃発生。イラクのクルド地方内務省は「爆発物を搭載した無人機が有志連合軍の拠点を標的とした」と述べる ■ 欧米がイランのウラン濃縮活動の加速を懸念。IAEAは同活動を確認し、サウジは「合意に至るよう」呼びかける。イラン最高指導者は「消耗戦的な交渉」を警告