【特集】中東の熱い冬(カイロ便り)

2月15日 赤穂智子
今日は預言者の聖誕祭。
例年通りなら、通りの店先に人形やお菓子が並び、
人々でにぎわっているはずですが、今年は静かな1日になりました。
因みに、エジプトではこの日、家族の中で、男の子には馬のぬいぐるみ、
女の子には人形を贈るという習わしがあります。
大統領の辞任の翌日から若者によるデモは鎮静化しましたが、
国営企業の労働組合を中心に、労働体制の改善を求めるデモが依然として続いています。
銀行員によるデモは、銀行を営業停止に追い込み、
当初13日に再開する予定だった証券取引所は19日まで停止すると発表されました。
日常生活はと言えば、インターネットを通してのレストランのデリバリーサービスや
お酒のデリバリーも再開し、不自由はなくなりましたが、
まだすべての商店が再開しているわけではなく、完全に元に戻ったとは言えません。
そんな中で、人々はまだ預言者の生誕を祝う余裕はないのでしょう。

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