18日、イスラエルのエイラートで、ガザ地区からエジプト領内へ侵入、さらにエジプトから国境を超えてエイラートへ侵入した「テロリスト」(パレスチナ側から言えば解放闘争の戦士)がイスラエル軍兵士や民間人(?) 7人を殺害するという衝撃的事件が起きた。その報復としてガザ地区への爆撃、パレスチナ側からのカッサームロケットによる再報復等の動きが起きている。
しかし、不思議なことにこの件についての報道が国際レベルでも低調であり、まして日本ではろくに事実関係すら報道されていない。
近隣アラブ各国が「アラブの春」で大混乱する中、イスラエルがどう対応するか注目されている。人工国家イスラエルの存亡に関わる展開を、指導者は座視できない。
この事件は、治安能力と対イスラエル政策に大きな疑問符のつく現エジプト政権の不安を露に示したものだ。大方の懸念は的中し、シナイ半島がテロリストの迂回路に使われた。イスラエルの衝撃は非常に大きく、そのことが報道が低調なことに影響しているのかもしれない。注目していきたい。
賑わう海岸沿いの露店。エイラートはイスラエル唯一のリゾート観光地
2009年5月撮影(©erico)
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