Global Middle East(2009~2014)

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イエメン、この不可解なる国

大統領宮殿内で側近閣僚と礼拝していたときに何者かが仕掛けた爆弾の爆発によって瀕死の重傷を負ったサーレハ大統領が回復、初めてテレビ画面にその姿を表した。 Al-Quds Al-arabi紙は、「頭は正常だが、全身麻痺状態」の大統領の姿をテレ...
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裏切り者

アラビア語の勉強を始めてかなり早い段階で覚える言葉に「ハーイン(Kha'in)」(裏切り者)、「アミール(3amiil)」(回し者、エージェント)といったものがある。おそらく、諸民族入り乱れて暮らしてきた大陸民族の歴史と直接の関係があろう。...
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エジプト第二革命始まる

報道によると、日本時間29日朝(現地28日深夜)以降カイロのタハリール広場を中心に、投石する群集と催涙弾、ゴム弾等で対抗する治安部隊との間に激しい衝突が繰り広げられ、1000人以上の負傷者が出た。 目撃者の情報によれば、闘争に参加している若...
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それぞれの事情(3)

前回、短い分析を書いてから早いものでまた2か月が経過した。 この間、チュニジア、エジプトという「革命が成就した」国、未だ途上にある国(リビア、シリア、イエメン)のそれぞれにおいて事態は進展しているわけだが、あまり大きな変化がない。ここでいう...
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エネルギーはみんなのもの(2)

職業柄、いつもエネルギーが足りなくなったときのことを想像していました。むろん、津波襲来を予期していたわけではありません。戦争などによって、中東依存度の大きいわが国化石燃料の供給途絶の事態を想定してのことです。 エネルギーに関する知見が一般化...
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エネルギーはみんなのもの

FB(フェイスブック)に、新聞記事を引用しました。電力に関するこの2つの記事は、首相の独断とメディアのエゴ、そして国民の無知がもたらした問題を考える上で、参考になると思われます。その記事が伝えていることは、要するに「怒りで正気を無くした男が...
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アルジャジーラの煽動報道

1600JST、アルジャジーラにチャンネルを合わせたところ、「もう軍隊は辞める」というシリア軍将校のインタビューをトップで取り扱っていた。「国民を守るべき立場の軍が、市民に銃口を向けるのはもうごめんだ。他の兵士にも脱走を勧める」というわけだ...
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寛大な王

「招かれざる客」と書いて、ふと考えることがありました。サウジアラビア王室は、中東に民衆革命の嵐が吹き荒れる中で、体制変革への内外の圧力を受けて苦しい立場にあります。にもかかわらず、チュニジア大統領の駆込み亡命を許し、エジプト大統領は裁判にか...
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イエメンのソマリア化を論ずる愚

イエメンは、中東アフリカ世界のあちこちに見られるような部族社会であることは間違いない。しかし、そのために重石が外れると混沌が支配し、第二のソマリアになる、という見方は間違いである。このような見方が欧米メディアによって喧伝される背景には、この...
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イエメンなんてどうでもいい!?

日曜日の午後、久しぶりに勉強モードでイエメンをおさらいした。それにしても日曜日の今日、このどうでもいい国に起きている大事件を伝える日本のメディアは皆無の様相だ。 もちろん、BBC(ネット)はトップニュースとして詳報している。田舎者のCNNは...
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