2021-05

エリコ・モニタリング・レポート

2021年5月11日 (No.21041)

―エルサレム、ラーマッラー、ナブルス、ガザ地区等のパレスチナ各地の映像を背景に特派員報告や専門家の話を聞くなど、関連情勢のみを取り上げて連続報道。
エリコ・モニタリング・レポート

2021年5月10日 (No.21040)

エルサレムのシェイク・ジャッラーハ地区、旧市街ダマスカス門前で9日、イスラエル軍がパレスチナ市民を攻撃し、計14人を拘束。赤新月社によると、各地の衝突で14人が負傷、うち4人を病院に搬送した。ヘロデ門付近でも衝突があった。シェイク・ジャッラーハ地区では、イスラエル軍は、地区のパレスチナ人家屋の扱い(強制収容)に関する判決言い渡しが延期されたことを祝う活動家たちを放水等で解散させる一方、ユダヤ人入植者の集会継続は認めた。
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2021年5月9日 (No.21039)

イスラエル治安部隊は、ライラ・アルカドル(ラマダーン月下旬の預言者ムハンマドに最初の啓示が下された夜)にあたって非常に多数のパレスチナ人がアルアクサー・モスクに集まることを予想して、エルサレムと同市旧市街に更なる部隊を配置した。同モスクには、9万人超のパレスチナ人が礼拝のために集まっているとされる。
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2021年5月8日 (No.21038)

―7日夜、イスラエル警察がエルサレムのアルアクサー・モスク敷地に押し入り、音響弾、ゴム弾、催涙ガスを用いて礼拝者を攻撃し、多数を拘束した。パレスチナ赤新月社によると、イスラエル部隊との衝突で205人が負傷した。
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2021年5月7日 (No.21037)

■ウィーンでの核合意をめぐる協議の新ラウンドを翌日に控え、イラン外務次官は「懸案事項は深刻且つ根本的なものだ」と述べる。露は「次回が最終ラウンドになる」とし、米は「イランが合意に復帰しない場合に備えている」と述べる ■カタール外相、アルジャジーラのインタビューの中で「カタールはケニアとソマリアの正常な関係を維持するために支援する」「カタールは米及びイランと連絡を取り続け、両国に前向きな対話を開始するよう促している」と確認 ■エジプトとトルコはカイロでの予備協議を終え、「協議は率直で深いものだった」「議題にはリビア、シリア、イラク各国情勢や中東での平和実現も取り上げられた」と表明
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2021年5月6日 (No.21036)

■エジプト大統領、「エジプトの水の利益を害することは容認しない」と米特使に伝える。米議会代表団はスーダンを訪問し、エチオピアにはダム建設の権利があるとしつつ、「全ての国の利益を尊重する解決が必要」と指摘 ■イラク大統領、「サウジとイランに複数回、対話の場を提供してきた」「この対話は、地域の全ての国の利益になる」と語る ■エルサレムのシェイク・ジャッラーハでの座り込み参加者をイスラエル軍が攻撃し、複数が負傷。EU、占領地の家屋取壊しの増加に懸念を表明
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2021年5月5日 (No.21035)

■ 米特使がルネッサンスダム問題の当事国エジプト・スーダン・エチオピアを歴訪へ。ハルツームの米議会代表団は、「米にはダムの件で有効な役割を果たす用意がある」と発表。エチオピアは「下流の2国がダムの件を政治問題化」と非難 ■ ウィーンで核合意をめぐる協議が続く。EUと米は核合意の完全かつ効果的な履行に向けて協議。露IAEA大使は「ウィーン協議では進展があった」と確認 ■ エジプト・トルコ、「2国間・地域レベルでの関係正常化に向けて協議を行う」と発表。トルコ代表団が5日にカイロ入り
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2021年5月4日 (No.21034)

■米議会の共和党議員ら、米の核合意復帰を妨害するための戦略を模索。イランは「ウィーンでの協議は制裁解除の了承から対象となる人物・組織をめぐる討論に移行した」と発表 ■ルネッサンスダム問題でエチオピアが安保理に苦情を申し立てた後、米代表団が地域の緊張を協議するためハルツーム入り。スーダン外相は、「ダムの2度目の貯水は国民の生命を脅かす国家安全保障上の問題」と表明 ■トルコのハイレベル代表団、リビアのトリポリを訪問。トルコ外相は自国のリビア駐留軍が傭兵扱いされることを拒否。リビア外相は、傭兵撤収と停戦へのトルコの協力を確認
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2021年5月3日 (No.21033)

■エチオピア、「エジプトとスーダンが戦争の脅しを超える軍事協定に署名した」と非難。スーダンは「調整のないルネッサンス・ダムの2回目の貯水は、スーダン国内のダムを脅かす」と述べ、エジプトは「貯水による影響を抑える計画がある」と明らかにする ■米及び国連のイエメン特使はオマーンで会談し、イエメンでの停戦とマアリブでのホウシー派による攻撃停止の必要性を確認 ■ウィーンでの核合意をめぐる協議についてイランは楽観を示す。「アクシオス」によると、米大統領はモサド長官に「核合意復帰への道のりは長い」と伝える
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2021年5月2日 (No.21032)

■ イラン核合意をめぐり7日にウィーンで新たな会合開催へ。イランは「個人・団体に対する制裁解除で一致」と述べる。露は楽観的。欧州は「最も困難な問題が解決していない」と指摘 ■ 米代表団、地域問題協議のため中東歴訪を開始。NYタイムズは、新たなイラン・サウジ会談について伝え、サウジ政府の「地域の平和を促進するあらゆる機会を利用する」とのコメントを報道 ■ 米がアフガニスタンからの撤退開始を発表した直後、米軍は「カンダハル空港が攻撃未遂に遭った」と発表。タリバンは撤退の遅れをドーハ合意違反とみなし、アフガン政府は攻撃増大を予想 ■ スーダン、「エチオピアがルネッサンス・ダム交渉で頑固な態度を取り、既成事実を強要しようとしている」と非難。エチオピア首相は、同ダムの第2回貯水を「国の復活に等しいもの」と見る