エリコ・モニタリング・レポート

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2021年8月2日 (No.21124)

エリコの目より ―米「タイム」誌は、「チュニジア大統領の行動は『クーデター』の疑いが濃いが、チュニジアの民主主義はまだ死んでいない」との記事を掲載した。 中東の新型コロナ動向より ―イスラエルでは、ワクチンが普及した4月~6月の間は一桁の日が出るほど感染は抑えられていたがその後拡大傾向に転じ、7月31日には、2,675人を記録した。
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2021年8月1日 (No.21123)

◆ エリコの目より ―30日発生したオマーン沖のタンカー攻撃についてアルジャジーラの番組「ニュースの裏側」が報じた要点中、関心事項次の通り。 ・イランとイスラエルは2018年以来タンカー攻撃を相互に繰り返しており、これまで16回の攻撃があった。 ・イスラエルは強く反撃するとしているが、最大の同盟国・米国は距離を置いている模様。在米ユダヤ人の中に、イスラエルの極右政策を嫌う傾向も顕著となった。バイデン政権への移行で、米の外交政策は不安定化。イスラエルとは個別の政策で今後も齟齬が生じるだろう。(元CIA要員の米安全保障専門家) ・イラン政府は否定も肯定もしていないが、これまで現実に存在しているイスラエルとの攻防(要人が暗殺されたり、タンカーが攻撃されている)の文脈で言えば、今回の攻撃にイランが関与していても何の不思議もない。(テヘラン大学教授)
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2021年7月31日 (No.21122)

◆ エリコの目より ―乗組員(うち1人は英人)の死亡でイランとイスラエルの「タンカー戦争」は新たな局面に入り、今後激化するだろう。アラビア湾からオマーン海、バーブルマンデブ海峡を通じ紅海に至る航路はもはやイラン製ドローンの標的であり、航行の安全が著しく脅かされている。(ラアイアルヨウム紙)
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2021年7月30日 (No.21121)

■ チュニジア大統領、「国内において国家を崩壊させようとする者がいる」と述べる。一方で自由を守る憲法上の保証を求める声が高まる。ナハダ運動党首は「自党は妥協する用意がある」と表明し、「新政府で合意できない場合、市民に呼び掛ける」と示唆 ■ 米国務長官、アルジャジーラのインタビューの中で「チュニジアの民主プロセスからの逸脱、自由・報道に対する弾圧を懸念している」「チュニジアの状況は単純ではない」と述べる ■ シリア南部ダラアで衝突が激化し、反体制派は支配を強化。政府は住宅地を爆撃し、死傷者が出る ■ エチオピア、「エジプトとスーダンは、ルネッサンス・ダムの2度目の貯水によって損害を被らなかったことを認めたくない」と述べる。スーダンは青ナイル川での洪水発生を警告し、エジプトは「アスワン・ハイ・ダムの水位が8月初頭に上昇する」と明らかにする
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2021年7月29日 (No.21120)

■ チュニジア大統領、「略奪された財産を取り戻すための法律を出す」と述べ、「一部の議員が免責特権を自益の獲得に悪用している」と非難。労働総同盟は次期段階のロードマップを用意。ナハダ党は「憲法上の独裁」を懸念 ■ スーダン、「エチオピアがルネッサンス・ダムの貯水の新たな段階に踏み切れば、その影響は壊滅的だろう」と述べる。エチオピアは問題の国際化を拒否、エジプトは水需要を満たすために警戒態勢を強化 ■ イラン核合意をめぐるウィーン協議の第7ラウンドの見通しが立たず。イラン最高指導者、「米は核合意に再び違反しないと約束していない」と述べる。米高官らは「ライシ次期政権は、ロウハニ政権が得た以上のものを得られない」と指摘 ■ イスラエル国防省、NSO社を捜査。訪仏したイスラエル国防相は同国当局に「マクロン大統領の携帯はハッキングされていない」と確認。米政権はスパイ活動に懸念
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2021年7月28日 (No.21119)

■ チュニジア大統領、「自分が取った一連の措置は一時的なものだ」とし、「自由の保護」を約束。ナハダ運動は、同措置の撤回を求め、「国を危機から脱却させるための国民対話」を呼びかけ ■ チュニジアの民間諸団体、「国家機関の停止を不当に延長しないよう」警告。司法評議会は、「司法権の独立」を強調し、大統領が検察のトップに就こうとしていることを拒否 ■ 国連、チュニジアの政治指導者らに「法の支配を守り、対立を対話で解消するよう」呼びかけ。EUは「議会活動を速やかに再開させ、憲法を順守するよう」求める ■ 米大統領、情報機関幹部らに向けた演説で「米が大規模なサイバー攻撃を受ければ、大国との本当の戦争が勃発する可能性がある」と述べる
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2021年7月27日 (No.21118)

■ アルジャジーラ、チュニジア治安部隊による事務所突入と業務停止処分を非難し、妨害や威嚇をせずに記者らを活動させるよう求める。国連は不快感を表し、アルジャジーラの記者らへの嫌がらせを終わらせるよう要請。国際アムネスティは「報道の自由への不当な攻撃」と非難 ■ チュニジア大統領、「私の取った措置はクーデターではない」「議会で国家元首である私への攻撃が見られた」と主張。ミシーシー氏は新首相に委任された人物に権限を渡すと約束。チュニジア労働総同盟は大統領の措置に憲法上の保障を求める ■ チュニジア議会議長、大統領の諸決定を「クーデター」と評す。軍は同議長と両副議長、議員らの議事堂入りを阻止 ■ 米・イラク戦略対話の会議が終了。イラク駐留米軍の戦闘任務を年末までに終了させることで合意
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2021年7月26日 (No.21117)

―チュニジアの複数の都市で新型コロナウイルス感染拡大による経済の悪化に抗議し、政権の退陣を求める激しいデモが行われる中、サイード大統領は25日夜に、ミシーシー首相の解任、議会の停止、全議員の免責特権の剥奪を発表した。
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2021年7月25日 (No.21116)

■ エチオピア、ルネッサンス・ダムの建設完了に向けた寄付のプラットフォームを立ち上げ。エチオピア高原からの水の流入増を受け、スーダンのロセイレス・ダムは放流量を増やす。露は、「原則宣言」を堅持するよう呼びかけ ■ イラク・米戦略対話が行われる中、アルビールにある有志連合の基地が無人機攻撃を受ける。イラクの武装諸勢力は「米軍が撤退しなければ攻撃を激化させる」と警告 ■ アフガニスタン政府、タリバンと対峙するために、国内の大半の州に外出禁止令を発令。タリバンは、「東部ナンガルハル州で、政府軍兵士多数が我々の側に加わった」と明らかにする
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2021年7月24日 (No.21115)

Q.コロナ拡大や、相次いだ組織委員会メンバーの辞任・解任、経済損失等の様々な困難が立ちはだかる中、一年の延期を経て開催されたことで日本は比較的成功したといえるか? A.簡潔に述べると、日本は困難に挑み、一年の延期を経て開催に成功した。全世界が直面したコロナという障壁を乗り越えて五輪を主催したことに対し、日本は金メダルを受賞しても良いだろう。敬意と称讃に値する。開催により、スポーツはいかなる困難な状況下でも維持されるべき強い世界共通言語であることが確認された。