エリコ・モニタリング・レポート

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2021年10月21日 (No.21204)

◆ エリコの目より ―UAE宇宙局は、イスラエル宇宙局(CNES)と宇宙開発・研究分野における協力を謳った覚書に署名した。調印式は、ドバイEXPO2020の「宇宙週間」を契機に来訪したハコーヘン科学技術相とアルアミリUAE宇宙局長官(先端技術相)の間で行われた。イスラエルは2024年に月着陸船を打ち上げる予定であり、これらの事業にUAEの民間会社2社が参加するなどの計画が進展する。
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2021年10月20日 (No.21203)

◆ エリコの目より ー「イランに圧力を掛けて核開発を断念させる」とのトランプ政権当時の方針は成功する可能性もあったが、バイデンへの政権交代で望みは絶たれた。サウジは新たな現実に直面せざるを得なくなり、イランとの和解交渉が進んでいる。ハアレツ紙が「イランとサウジの接近は、反イラン連合を解体中」との見出しで報じたのは行き過ぎで、湾岸アラブ諸国は「現実的な安定」の枠組みを模索していると見るべきだ。
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2021年10月19日 (No.21202)

アルジャジーラ放送のニュースヘッドラインより ■ レバノンのナスララ・ヒズボラ書記長、ベイルートのタイユーナ地区での事件を「節目となる危険なもの」と評し、「LFは国家を内戦に引きずり込もうとしている」と非難。LFは否定し、「組織的戦闘に関するいかなる決定もなかった」として「捜査に協力する用意がある」と述べる ■ スーダンのハルツームで暫定政府の解散を求めるデモが続き、警察は、閣僚評議会の建物にデモ隊が到達するのを防ぐために催涙ガスを使用。政府は全当事者から成る危機管理委員会の設置を発表
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2021年10月18日 (No.21201)

アルジャジーラ放送のニュースヘッドラインニュースより ■ イエメンのホウシー派、「シャブワ県とマアリブ県で複数の郡を制圧」と発表。政府軍報道官は「戦闘は継続中、ホウシー派の戦線突破は長続きせず」とアルジャジーラに語る。地元筋は同派による拘束作戦や住民の避難に言及 ■アルジャジーラの検証番組「追跡者」、イエメンのソコトラ群島の主要セクターを掌握するUAEの計画や動きを追い、独占入手した文書や証言を通じて明るみに出す ■ スーダン首都の共和国宮殿前で、政府打倒を掲げる座り込みが続く。内閣担当相は「移行プロセスの進展が最優先」と主張。米はハムドゥーク首相が発表した「危機収束に向けた行程表」を歓迎 ■イラク選管が発表した議会選の暫定結果に対し、諸都市で抗議デモが発生。ヒズボラ旅団は「良からぬ結末」を警告。サドル潮流は「組閣に取り組んでいる」と発表
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2021年10月17日 (No.21200)

◆ エリコの目より ―「イスラム国」との対決はタリバンの国際社会との関係を変化させるか?米軍撤退直後に空港に対する自爆攻撃で米兵、アフガン市民の多数を殺傷した後、最近もクンドゥス、カンダハールで相次いでシーア派住民に対する爆殺行為をIS-Kが実行している。カタールが長年果たした役割によって、タリバンは、国際社会と対話できるまでになった。タリバン外相代行はトルコを訪問し、来週はモスクワで重要会談が行われる。EUは、人道支援の継続を表明しているが、アフガニスタンをテロの温床にしないということが、国際社会の共通の利益だ。各国とも、タリバンが国際社会の仲間入りのできる行動をとる国となるよう求めている。
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2021年10月16日 (No.21199)

アルジャジーラのニュースヘッドラインより ■ レバノンのヒズボラ、レバノン軍団を「不和を煽ろうとした」と非難し、「我々は内戦には引き込まれない。殉教者の血を無駄にしない」と声明。レバノン軍団は、「国を不和に引き込んだ者を裁く」よう求め、法的措置も辞さないと主張 ■ イエメンのアンサール・アッラー(ホウシー派)、マアリブ県南部アブディーヤ郡中心部を制圧。サウジアラビア主導の同盟軍、郡内で攻撃を実施 ■ アフガニスタンのカンダハルで、シーア派モスクが自爆攻撃され、数十人が死亡。タリバン、「近隣諸国や国際社会によるアフガン政権承認が、国内問題への対処の助けになる」と主張 ■ スーダン首相、「対立を解消し、移行期の基盤を拡大する」よう呼びかけ。「危機解決のロードマップ」を発表
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2021年10月15日 (No.21198)

◆ エリコの目より ―67年戦争境界線の外側に位置するエルサレム周辺の大入植地の建設工事が進んでいるが、バイデン政権は沈黙したままだ。これらの大入植地計画は、オスロ合意(独立パレスチナ国家樹立)に関してとどめを刺すほどの重要性があるため、バイデンが副大統領を務めていたオバマ政権時代から凍結されてきた過去がある。国際社会と米政権はなぜ黙ってしまったのか?
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2021年10月14日 (No.21197)

◆ エリコの目より ーカタールは、アラブ諸国の中ではイスラエルとの国交正常化に前向きで先頭を走っていた。しかし、ここにきて正常化に後ろ向きな態度を表明しているのは、イスラエルとの関係強化に関心がないのではなく、既にUAE等が先行している環境の中で追随しても、現在称賛を浴びている「西側と過激主義勢力との仲介」という同国の外交的役割にマイナスになるだけ、という計算が働いているからだ。 ムハンマド外相の13日の発言:「中東和平に全く展望が見られない状況下で、『正常化』が問題解決に資するとは思えない」、もこの文脈で理解できる。
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2021年10月13日 (No.21196)

◆ エリコの目より ―イラクの総選挙で勝利したのは「イラン」と言ってよいだろう。選挙不正等を巡り非難合戦が繰り広げられているが、どのような結果が出るにせよ、サドル派を核とする親イラン政治勢力の連合が次の政府を率いることとなる。それは今回の選挙で「敗北」した「ファタハ連合(人民動員隊)」などを含むことになる。
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2021年10月12日 (No.21195)

◆ エリコの目より ―サウジアラビアとイランの間で行われている「関係正常化」交渉がまとまる可能性が高まっている…。イラクの外交筋や専門家の見方をAFPが報じたものだが、サウジや湾岸諸国と貿易関係を強化したいイランと、イエメン戦争から足抜けしたいサウジの意向は合致しているものの、信頼醸成が遅れている現実の中で、急に合意が成立するとも思えない情勢だ。記事は今後数週間に新たな協議の場が設けられ、合意されるだろうと見ている。