ご挨拶

およそ30年前の1993年9月、オスロ合意が突如発表され、ガザ・エリコ先行暫定自治が開始されました。
当時、大使館書記官としてパレスチナの動向をフォローアップすることを主な任務としていた私は、注目していたPLOのアブ・アラ経済局長やアブ・マーゼン(現在のアッバース議長)が、極秘にこの交渉を進めていた事実に気付くことができなかった不明を恥じると同時に、新たな和平の枠組みが、中東に光明をもたらすことを期待しました。同月、抑えがたい起業への願望を抱きつつ9年2カ月のアラブ生活を終えて帰国、直属上司に転身を相談しました。

そんな経緯でエリコ通信社は誕生しました。その活動が蝸牛の歩みながら漸進出来た理由としては、この4半世紀の間、中東で不幸な戦乱とテロが続いたことが挙げられます。また、最近ではトランプ政権の登場で、安全保障の危機は我が国の足下にも及ぶなど、極めて不透明な時代を迎えています。そうであればなお、弊社は「よりよいコミュニケーションが人々に幸せをもたらし、世界の平和を担保する」という創業の精神を堅持し、弊社サービスの質と量、両面での向上に邁進しなければならないと思います。

他社の追随を許さないアラビア語関連サービスはもちろんのこと、稀少言語や露、仏、中、韓、ポルトガルなど多言語のトップ通訳者、翻訳者をネットワークして、お客様の多様なニーズに応えて参ります。

創始者・顧問
新谷 恵司

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コメントライナーは、(一般社団法人)内外情勢調査会が監修し、時事通信社が発行している日刊のファックス情報(解説記事)です。当サイトでは、時事通信社の許可を得て、弊社代表の新谷恵司が執筆したバックナンバーをご紹介しています。