【特集】中東の熱い冬(カイロ便り)

2月27日 赤穂智子
今日、日本からの荷物が届きました。
きちんと届くかどうか少し心配でしたが、以前より1日多くかかっただけで、
無事に到着しました。
日常生活の中では社会機能が回復しつつあるように感じられますが、
一方で、経済はまだ停滞しています。
証券取引所は29日に再開されるということですが、
これまでに幾度となく再開の延期が発表されていますし、
知人たちは仕事を再開したものの、それほど仕事がない様子です。
両替所の前を通りかかった時には、「何で為替レートが分からないのか」
と文句を言う外国人を見かけました。
pyramids
また、数日前に、ギザのピラミッドに立ち寄る機会がありましたが、
外国人観光客の姿がありませんでした。
今回の革命での経済的損失の大きさについての議論はよく耳にしますが、
観光客のいないピラミッドを見て実感しました。
それとは別に、最近、愛国心の高まりを強く感じます。
革命後、エジプトを讃えたり、犠牲者を追悼したりする歌がやたらと
耳につくようになりました。
もともとエジプト人は自分たちの国に対して強い誇りを持っていますが、
こんなことは今までありませんでした。
そんな中で、外国メディアが取材中に攻撃を受けたというニュースを聞くと、
少し不安を感じます。

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