【特集】中東の熱い冬(カイロ便り)

3月7日 赤穂智子
2日前に、ビザの更新に行ってきました。
建物はデモの中心となったタハリール広場に面しています。
2週間前にタハリール広場に行った時は、
テントも撤収されてきれいに片づけられていましたが、
2日前は再び広場の中心にテントが建てられていました。
理由は、この日の前日、広場で大規模なデモが行われたからでしょう。
シャラフ新首相がデモ隊の前で国民の要求を遂行すると宣誓する様子が
各テレビ局で生中継されていました。
本日、シャラフ新内閣が発足し、
国民の要求が徐々に実現されてきているように見受けられます。
その一方で、デモ隊が昨日、機密文書の破棄を阻止するために、
公安捜査局へデモ隊が侵入、それらを大量に持ち出すという事件が発生しました。
機密文書は、国民に対する不当な行為を明らかにするものということで、
国民の公安機関に対する反感がさらに高まっているようです。
●エジプト人の声
数日前、投資に関するコンサルティングをしているというエジプト人と
話をする機会がありました。
彼は「今まで経済だけを見てきたけれど、今は政治にも興味がある」
と述べていました。
自分たちの声が反映されるのであれば、参加する意味があるとのことです。
また、日本の戦後の急成長にも触れ、
「日本人は自ら努力をしてきたが、多くのエジプト人は、
目的達成のためには自らの努力が必要だということを理解していない」
と指摘し、「それは教育の質が悪いからだ」としていました。
新内閣の最優先課題は治安の回復だと言われていますが、
革命後、政治・経済・社会のあらゆる面での問題が浮き彫りとなり、
いたるところで議論されています。

コメント

  1. 坂本浩 より:

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    赤穂さん、久しぶりです。
    がんばってるのだね~

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