2021-04

エリコ・モニタリング・レポート

2021年4月10日 (No.21010)

■ 米、核合意と整合性のない対イラン制裁を解除する用意があると表明。仏は「いかなる新たな合意違反も行わないよう」イランに呼びかける。イランは「保証のない『前向きな兆候』に基づいて(諸措置を)撤回することはない」と確認 ■ 露・ウクライナ間の危機が激化。露は(ウクライナ東部)ドンバスへの軍事介入の可能性を排除せず。米が懸念を表明。トルコも危機に介入 ■ サウジアラビア、ホウシー派が(同国南部の)ジャーザーンとハミース・ムシャイトに向けて発射した弾道ミサイルと無人機を迎撃。同派は「(サウジ・UAE)同盟軍がマアリブの広範囲で空爆を実施した」と述べる ■ 欧州が新型コロナウイルスのジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンの副反応を調査。仏は2回目のワクチン接種をアストラゼネカ製ではなく、ファイザー製かモデルナ製にすることを決定
エリコ・モニタリング・レポート

2021年4月9日 (No.21009)

■ イラン、「紅海でのイラン船攻撃の責任はイスラエルと米にある」として反撃を警告 ■ 黒海上空で米軍機が飛行するとともに、米はウクライナ支援のために戦艦の派遣を検討。露は「予想されるいかなる敵対行為も阻止できる」と述べる ■ ルネッサンス・ダムをめぐるキンシャサでの協議が失敗した後、米は「危機打開のために支援する用意がある」と表明。エジプトは問題の複雑化を警告 ■ スーダンのダルフールで部族間衝突が発生し、更なる死傷者。統治評議会議長はカタールを訪問し、「和平プロセスにおけるカタールの主要な役割」を確認し、支援の継続を要請
エリコ・モニタリング・レポート

2021年4月8日 (No.21008)

■ ヨルダン国王、国民に宛てた書状で「ハムザ前皇太子は家族と共に自身の宮殿で私の保護下にいる」「内紛を起こそうとした勢力は内外に存在」と説明 ■ 米、「核合意と整合性のない対イラン制裁を解除する用意がある」と表明。イ ランはウィーンでの核合意をめぐる会合を「相互理解に至るための機会」と評価 ■エチオピア、「ルネッサンスダムの2度目の貯水は予定の期日に行う」と発表。スーダンは「ダムの貯水は地域の平和と安全を脅かす」、エジプト大統領は「あらゆる選択肢が可能」と警告 ■仏、レバノンの政治家らに対する制裁的措置を示唆。レバノン大統領は「中銀が会計監査を阻害したら、仏のレバノン救済案は打撃を受ける」と警告
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2021年4月7日 (No.21007)

■ 紅海でイラン船が攻撃されたとタスニム通信が報道。米国防総省は「米部隊はいかなる攻撃にも加わっていない」と関与を否定 ■ ウィーンでイランの核開発をめぐる協議。米、協議を「建設的だったが、ブレーク・スルーの見通しはない」と評す。イランは楽観的な姿勢を示しつつも、「成果を急ぐことはない」と慎重 ■ ルネッサンス・ダムをめぐるコンゴでの交渉は、状況を打開できず終了。エジプト・スーダンとエチオピアの間で非難の応酬
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2021年4月6日 (No.21006)

■ ヨルダン王宮府、「ハムザ前皇太子が叔父のハサン王子の自宅にて、他の王子数人の立会いの下で署名した」とする書簡を公開。国王と現皇太子への支持を誓う内容 ■ キンシャサでのルネッサンスダムをめぐる会合の最終日、閉幕声明をめぐって3か国が対立。スーダンとエジプトはAU・EU・国連・米の4者による交渉仲介にこだわり、エチオピアはこれを拒否。次の一歩はいかに? ■ ウィーンで6日に開かれる米を含む核合意署名国の会合を前に、イランは「会合で制裁解除を求める」と予告。米は大きな進展を期待せず ■米国務長官、「新型コロナウイルスのパンデミックを終わらせるため、世界は団結せねばならない。これを達成するには、米のリーダーシップが必要となる」と表明
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2021年4月5日 (No.21005)

■ ヨルダン政府、「ハムザ王子は、国の安全を脅かす計画実行のために外国の諸方面と調整した」「計画を阻止し、捜査を続けている」と発表 ■ アラブや欧米の各国、「ヨルダンが自国の安全と安定を守るためにとった措置」への支持を表明 ■ ルネッサンス・ダムをめぐるコンゴでの交渉は、成果なく終了。スーダン、エジプト、エチオピアはそれぞれの立場に拘る ■ アフガン政府とタリバンによる攻撃の応酬で、死傷者。政府は「諸外国に危機解決策を示した」と明かす
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2021年4月4日 (No.21004)

■ ヨルダン軍、元王宮府長官を含む要人複数を逮捕し、ハムザ元皇太子に「治安を標的とする行為に利用される活動」を止めるよう求める ■ キンシャサでルネッサンス・ダム問題をめぐる協議が始まる。エチオピアは、4日の閣僚会合を前に「同ダムの第2回貯水を成功させるための作業が続いている」と発表 ■ 米、「6月までにイランとの合意に至る機会を逸することのないよう」警告。イランは、段階的制裁解除の提案を拒否。仏は、次期ウィーン会合での前向きな姿勢を呼びかけ ■ ウクライナ、「露が約20か所の拠点を攻撃」と非難し、「数か月中にNATOとの演習を実施する」と発表。露議会は、ウクライナとNATOに「事態をエスカレートさせぬよう」警告
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2021年4月3日 (No.21003)

■ 米議会の車止めに乗用車が突っ込み、警官と、車を運転していた男が死亡。議会は一時閉鎖。警察は、テロではないとの見方を示す ■ イラン核合意の署名国、6日にウィーンで会合へ。米も参加。イランとの直接交渉について米は「その見通しはないが、前向きだ」と声明 ■ ルネッサンス・ダム問題で、AU主導のコンゴ首都での協議前夜、エチオピアは「ダム建設は最終段階に向かっている」と声明。スーダンは仲介者の拡大に拘る ■ 露とウクライナ、国境に部隊を集結させる。露、「NATOのウクライナでの展開の影響」を警告。米、ウクライナ領の一体性を支持すると強調
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2021年4月2日 (No.21002)

■ 米、「対イラン制裁は継続する。外交の枠外での制裁解除はない」と声明。イラン「核合意を有効化する最良の方法は、米が合意に復帰して約束を全て履行することだ」と主張 ■ 米国務省、イエメン危機をめぐり自国特使がサウジとオマーンで行った協議について、「実り多いものだった。恒常的停戦、包括的和平合意について話し合った」と説明 ■ スーダン、「エチオピアによるルネッサンス・ダムの貯水に制限をかける建設的な交渉」への関与を米に呼びかけ。エチオピアは2度目の貯水に向けた作業を開始 ■ WSJ紙、米当局者の話として「大統領が米軍の一部部隊と軍装備品の湾岸地域からの撤収開始を命じた」と伝える。国防総省は「装備・部隊の配備は様々な要因や優先度に基づくもの」とする ■ 米国務省、2日に予定される欧州諸国とイランの会合を「前向きな一歩」と評する。IAEAは、「イランが遠心分離機の新たなカスケードの使用を開始したことは核合意違反」と指摘 ■ エチオピア、「キンシャサで3日、AU議長の下でルネッサンス・ダムをめぐる3か国協議を再開する」と発表し、「同ダム建設作業の79%が完了」と確認
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2021年4月1日 (No.21001)

■ 米、「対イラン制裁は継続する。外交の枠外での制裁解除はない」と声明。イラン「核合意を有効化する最良の方法は、米が合意に復帰して約束を全て履行することだ」と主張 ■ 米国務省、イエメン危機をめぐり自国特使がサウジとオマーンで行った協議について、「実り多いものだった。恒常的停戦、包括的和平合意について話し合った」と説明 ■ スーダン、「エチオピアによるルネッサンス・ダムの貯水に制限をかける建設的な交渉」への関与を米に呼びかけ。エチオピアは2度目の貯水に向けた作業を開始 ■ 米アフガン特使、アフガン政府とタリバンの両代表団とドーハで協議。タリバンは「米軍は5月1日に撤退すべきだ」と強調