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危機脱したW杯開催国カタール

6万超の大観衆  12月10日、国際サッカー連盟(FIFA)アラブ・カップの決勝トーナメントの時のことである。カタール対アラブ首長国連邦(UAE)戦をホストした真新しいスタジアムの電光ボードが、入場観客数6万3439人を表示した。カタールに...
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米のアフガン撤退、中東に広がる波紋

◆恥さらしたカブール陥落  米国はアフガニスタンで20年戦い、敗れた。このことは、米国にとって最大かつ最長と言ってよい、イランとの「戦い」に悪い影響を与えている。米国とイランは、イスラム革命直後の大使館襲撃・人質事件を受けて1980年に断交...
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タリバンと戦えと言う人たち

◆「アフマド氏を支援せよ」とパリ市長  東京オリンピックの閉会式で五輪旗を受け継いだパリの女性市長イダルゴ氏がほえた。タリバンが支配するアフガニスタンのパンジシール渓谷で、唯一抵抗しているアフマド・マスード氏を支援せよというのだ。  「自由...
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イランとイスラエル、対決不可避か

◆転落の始まり?  イラン大統領選に勝利したライシ師が保守強硬派であり、核合意再開交渉の行方を含め、中東情勢に与える影響が懸念されるとの論評がかまびすしい。一つ指摘したいのは、イランは大統領制ではないということだ。日本語で「大統領」と呼ばれ...
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中東コロナ対応の明暗と教訓

◆感染状況の4パターン  中東・ 北アフリカ諸国の新型コロナウイルス感染事情を研究していると、国により状況が大きく異なることに驚愕する。同時に、そこにはいくつかの教訓が横たわっていることがわかる。  それぞれの国の感染状況と政府の対応を分類...
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「リビアの春」は開花するか

◆傭兵中心のハフタル軍敗走  ツイッターで560万人以上のフォロワーを有するファイサル・カーシム(シリア人)は、アラブ世界で最も著名なジャーナリストの一人である。そのファイサルが「ハフタルはどこに消えた?」とつぶやいた。  ハフタルとは旧リ...
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イラン核施設が攻撃される日

2021年の中東は、きのうまで反目し合っていた サウジのムハンマド皇太子とカタールのタミーム 首長が熱い抱擁を交わし、3年以上に及んだ空域と陸海国境の封鎖が解除されるという・・
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フランスはイスラムと融和を

◆ニースの教会襲撃の犯人像 ブラヒム・アウィサウィという21歳の若者の目に、南仏ニースの華やかな街並みはどう映っていたのか。そして自分の母親のような無抵抗の老女の首をはね、他2人にも相次いで刃を向けるという凶行の際、どのような精神状態だった...
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「力による平和になびく中東世界

◆トランプ氏最大の政治ショー アラブ側は代表を外相級に格下げしているというのに、上機嫌でカメラポーズをとる2人の首脳。弾劾裁判を辛うじて逃れ、支持率が上がらないまま大統領選挙を迎えるトランプ米大統領と、在任中にもかかわらず汚職容疑で起訴され...
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リビア分割?アラブは新冷戦時代

◆トルコの軍事支援で情勢転換 ワグナーは、ロシアの民間軍事会社である。ロシア政府は公式には否定するが、同社はシリア等いくつもの地域で、ロシアの軍事戦略実現のために働いてきた。リビアではカダフィ後の「国盗り」を狙うハフタル将軍側について傭兵戦...